2019年10月24日 更新

【附属池田小事件】逃げた教師岩崎真季と犯人宅間守の現在は?

平成を代表する事件のひとつ附属池田小事件。この事件には、逃げた教師言われた岩崎真季という女性の存在やトイレで助かった生徒など多くの事実があります。この記事では様々な角度から事件を振り返り事件後の遺族や被害者のことや、犯人の現在についても説明していきます。

目次

附属池田小事件とは

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2001年6月8日、大阪府池田市の大阪教育大学附属池田小学校に刃物を持った男性が侵入し無差別に襲撃。児童8名を殺害、教員を含む15名が重軽傷を負いました。

今回POUCHSは、附属池田小事件について詳しく解説していきます。

無抵抗の小学生を校内で殺傷する異常さや、犯人の不可解な言動から犯行時の精神状態が注目され、世の中を大いに震撼させる事件となりました。

また、POUCHSは恋愛やライフスタイルを応援する記事を多数取り扱っています。こちらの記事も、ぜひ一緒にご覧ください。

附属池田小事件の詳細

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この附属池田小事件は、事件の概要以上に、犯人が事件を起こした背景や当時の学校の状況、生徒や教師がうけた精神的な被害、犯人の死刑執行まで、長年に渡り様々な視点からメディアに取り上げられました。では、実際にはどのような事件だったのか、振り返っていきます。

凶器をもった犯人が侵入

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2001年6月8日10時過ぎ、犯人の宅間守は出刃包丁及び文化包丁の入った緑色ビニール袋を持って校内に立ち入り2年南組に侵入し5名の児童を殺害。その後も複数の教室に侵入しては殺傷を繰り返しました。

次に犯人は、2年南組からテラスに出て東に隣接する2年西組の教室に向かい、テラス側出入口から同教室に侵入。そして侵入したと同時に、3名の児童を次々と突き刺し、うち1名を死に至らしめます。
 

犯行詳細

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犯行当日、犯人は自動車で附属池田小学校南側正門前に来ましたが、門が閉まっていたのでそのまま通り過ぎ自動車専用門に至り、開いていた門の前に自動車を止め、凶器が入ったニール袋を持って、同小学校敷地内に立ち入りました。

2年南組の担任教員は犯人とすれ違ったが、その際保護者でも教職員でもないと思ったにもかかわらず不審者という認識を抱けず見過ごします。そして前述の通り、教室に侵入し残忍な行為を次々と犯していきました。
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2年南組から2年西組へと侵入、生徒を傷つけ殺害したのち、次いで、2年西組教室後方廊下側出入口から廊下に出て、2年東組廊下側出入口から教室内に入り、児童2名を突き刺し切り付けました。

犯人はその後2年東組の担任教員から椅子を持って追い掛けられたことから、テラス側出入口に向かって逃げたが、その途中で教室後方にいた児童1名と、さらに同出入口付近で別の児童1名を突き刺したのです。

そしてテラス側入り口からテラスに出たところ、通り掛かった1年南組の担任教員にタックルされ、取り押さえられそうになったことから、同教員をを出刃包丁で突き刺しました。
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その際、犯人は2年東組の担任教員から椅子を投げ付けられたものの、これを意に介さず、テラス上にいた児童を見付けて、その児童らを西方向に追い掛け、そして犯人は、1年南組教室内に児童の姿を認めると、同教室テラス側出入口から教室内に侵入しました。

犯人は、教員不在の1年南組教室内に入り3名の児童を突き刺し、うち1名を死亡させます。さらに、別の児童1名を同教室内で追い詰め突き刺しました。その際駆けつけた2年南組の担任教員に背後から包丁を持っている右腕をつかまれたが、教員目掛けて切り付け、包丁を左手に持ち替えると倒れている児童を突き刺しました。

その場で切りつけられながらも、2年南組の担任教員は犯人と格闘、やがて副校長も加勢し犯人を取り押さえました。10時20分頃現行犯逮捕。それは約15分間、無言に行われた凶行でした。

事件の被害者について

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午前10時過ぎ、2時限目の途中に発生した有り得ない出来事に学校はパニックに陥りました。
無言で行われた15分ほどの惨劇により、8名の児童の尊い命が奪われ、教員を含めた15名が負傷したのです。

亡くなったのは、1年生が1名、2年生が7名。負傷したのは児童13名、教員2名。それ以外にも、児童、教師、保護者が精神的なショックを受ける、甚大な被害者を生む結果となりました。


教師らに取り押さえられる

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犯人は最終的に、切りつけられながらも必死で犯人と格闘した2年南組の担任教員と、加勢した副校長に取り押さえられました。現行犯逮捕された際、犯人は最後の一人を刺し終えた瞬間に凶器である出刃包丁を自ら落として、「あーしんど!」と呟いたといいます。

警察に引き渡されたのち、犯人は殺人罪などで起訴されました。

当初は精神障害者を装っていた

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逮捕当初は精神障害者を装った言動を取っており、責任能力を問われました。しかし、数回行われた精神鑑定の結果で、「情性欠陥者で妄想性などのパーソナリティ障害は認められるが、統合失調症ではなく、責任能力を減免するような精神障害はない」とされ、責任能力を認める結果が出ました。

また逮捕直後に「薬を十回分飲んだ。しんどい」と供述して医師の診察を受けましたが、飲んだとされる薬は、抗精神病薬と抗うつ薬、睡眠剤と判明。仮にこれらを供述通り10回分服用しても眠くなるだけで、奇怪な行動を起こしたりすることはないと判断されました。

また、犯人の自宅から睡眠薬や抗精神病薬など10数種類、約200錠の薬物が押収されたが、これは複数の病院に通院しては、睡眠障害・不眠症を偽って薬を処方してもらい、飲まずにため込んでいたものでした。さらに、逮捕後に犯人の血液や尿を採取して仮鑑定した結果、精神安定剤の成分は検出されませんでした。

宅間守の裁判の様子

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