目次
- 四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件とは?
- 四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件の概要
- 事件が起きた場所
- 68歳の男性が拘束後に死亡
- 男性の死因
- 男性の冤罪が判明
- 女性は虚偽告訴罪の被疑者に
- 68歳男性死亡事件の詳細
- 過度の拘束
- 病院に搬送するも手遅れ
- 所持品は無惨な状態
- 異例の画像公開捜査
- 冤罪の証拠となった映像
- 男性の両手はふさがっていた
- 女性と男性が揉み合いになる
- 女性が叫んで取り押さえられる
- 女性がATMの様子をうかがう姿も
- 被疑者女性の特徴
- 民事訴訟の判決
- 遺族が損害賠償訴訟を起こす
- 2010年津地方裁判所の判決
- 2011年控訴審判決
- 四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件の謎
- 20分も制圧する必要はあったのか
- キャッシュカードに指紋は残っていなかったのか
- 被疑者女性の似顔絵は公開されていない
- 女性の目的は?
- 遺族のコメント
- いつ自分の身にふりかかるかわからない
2007年(平成19年)、男性の遺族が警察官の度を超えた対応により男性が死亡したとして、三重県を相手に損害賠償訴訟を起こしました。被害者は亡くなっているので、納得のいかない遺族が被害者の無念を晴らすため、裁判を行ったのです。男性の遺族は、約5,700万円の損害賠償訴訟を三重県に対して起こしました。この訴訟に対して三重県側は、対応は適切だったとして争う姿勢を示したのです。
2010年津地方裁判所の判決
2010年(平成22年)11月18日には津地方裁判所にて、原告の訴えを一部認め、880万円の支払いを命じる判決を出しました。判決では、裁判長の堀内照美は「制圧行為は必要かつ相当な限度を超え、違法」として制圧行為の違法性を認めました。しかし男性が死亡した原因との因果関係は認めなかったのです。それになっとくのいかない遺族側は27日、控訴することになりました。
2011年控訴審判決
ついに2011(平成23年)9月、名古屋高等裁判所での控訴審判決では警察官の取り押さえが違法として、三重県に対し3,640万円の支払いを命じました。同年には時効が成立したことで加害容疑の女性は書類送検されたのですが、その翌月にはこの事件の原因である財布が男性のものと判明したのです。
そのため窃盗罪そのものが成立していなかったので、男性の無実は認められ被疑者補償として1日分の最高額の12500円を遺族に支払うことになったのです。
そのため窃盗罪そのものが成立していなかったので、男性の無実は認められ被疑者補償として1日分の最高額の12500円を遺族に支払うことになったのです。
四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件の謎
四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件には多くの謎が残されています。警察官はそもそも、被害者男性を20分も制圧する必要はあったのか?男性と女性が取り合いになっていたキャッシュカードには女性の指紋は残っていなかったのか?なぜ被疑者女性の似顔絵は公開されていないのか?被疑者女性の目的はなんなのか?
以上について詳しくまとめていきます。
以上について詳しくまとめていきます。
20分も制圧する必要はあったのか
始めに被害者男性を取り押さえた3人から身柄を引き渡された警察官は、68歳の男性が「何するんだ。離せ」と抵抗してきたため制圧をしたようです。警察官がろくに話を聞かず力任せに取り押さえることは、絶対にあってはいけません。また、68歳の男性は意識を失い嘔吐もしています。そのまま拘束するのは警察官としても、人間としても間違いではないでしょうか。
キャッシュカードに指紋は残っていなかったのか
被害者男性の握っていたキャッシュカードは二つに割れ、片方は現場に落ち、もう一方は男性が握っていました。その発見されたカードの指紋は検証しなかったのか、という疑問が残っていますが警察は指紋の検証を行っていません。
被疑者女性の似顔絵は公開されていない
警察は虚偽告訴罪の被疑者として女性の捜査を続けていましたが、「立場上女性は被害者、参考人なので公開手配はできない」とコメントしています。この女性を仮に被害者だとしたらだれが加害者になるというのでしょうか、警察の対応には怒りがこみ上げてきます。
しかし事件から1年後、警察は被疑者の監視カメラ映像を公開しました。容疑事実を特定できないまま監視カメラの写真を公開することは異例ですが、警察も威信をかけて捜査に臨んでいたのでしょう。
虚偽告訴罪は刑法172条のもので法定刑は3か月以上10年以下の懲役です。また、事項については7年で、四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件は2011年2月17日に時効が成立しました。
しかし事件から1年後、警察は被疑者の監視カメラ映像を公開しました。容疑事実を特定できないまま監視カメラの写真を公開することは異例ですが、警察も威信をかけて捜査に臨んでいたのでしょう。
虚偽告訴罪は刑法172条のもので法定刑は3か月以上10年以下の懲役です。また、事項については7年で、四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件は2011年2月17日に時効が成立しました。
女性の目的は?
四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件での一番の謎は、加害者女性はなぜこんなことをしたのか、目的はなんだったのかということです。取り押さえた警察官も確かにやりすぎだったところがありますが、そもそもこの事件のきっかけとなる女性が発端です。
ここからは女性が見つかっていない以上、想像の範囲になりますが、男性に「泥棒」と言ってお金をせしめるつもりだったのか?、この男性になんらかの恨みがあって仕返しつもりだったのか?いずれにしてもこの女性のとった行動は罪のない男性を死に追いやってしまったきっかけになったのです。
ここからは女性が見つかっていない以上、想像の範囲になりますが、男性に「泥棒」と言ってお金をせしめるつもりだったのか?、この男性になんらかの恨みがあって仕返しつもりだったのか?いずれにしてもこの女性のとった行動は罪のない男性を死に追いやってしまったきっかけになったのです。
遺族のコメント
被害男性の遺族が以下のコメントを公表しています。
「なぜ、財布が68歳の男性のものだとわかるのにこんなに時間がかかるのだろう。3670万円だろうが、1兆円だろうがいくら払っても人の命は帰ってこない。優しい68歳の男性は帰ってこない。子連れの主婦が今でもどこかでぬけぬけと生活していると思うと反吐が出る。」「時効だろうがなんだろうが真実を追求するべきだ。取り押さえた人はまだしも、取り押さえた警察官はもっと厳重に処罰するべきだ。警察への不信感が残るのも胸糞悪いと言われる1つの要因である。警察が正義をもたないなら正義はどこにある。警察なんかやめちまえ」
このように遺族はつづっています。この事件は罪のない男性を冤罪でありながらも命を奪ってしまった本当に痛ましい事件なのです。
「なぜ、財布が68歳の男性のものだとわかるのにこんなに時間がかかるのだろう。3670万円だろうが、1兆円だろうがいくら払っても人の命は帰ってこない。優しい68歳の男性は帰ってこない。子連れの主婦が今でもどこかでぬけぬけと生活していると思うと反吐が出る。」「時効だろうがなんだろうが真実を追求するべきだ。取り押さえた人はまだしも、取り押さえた警察官はもっと厳重に処罰するべきだ。警察への不信感が残るのも胸糞悪いと言われる1つの要因である。警察が正義をもたないなら正義はどこにある。警察なんかやめちまえ」
このように遺族はつづっています。この事件は罪のない男性を冤罪でありながらも命を奪ってしまった本当に痛ましい事件なのです。
いつ自分の身にふりかかるかわからない
四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件は、普段何気なく利用しているショッピングセンターで起こった、最悪で悲しい事件です。男性は孫のためにペットのハムスターの餌などを買いに行ってこの事件に遭遇し亡くなっています。普段の何気ない日常の中でも誰にでも事件に巻き込まれる可能があります。今回のような事件に巻き込まれてしまったら、必要以上に抵抗せずに冷静に対応したほうがいいのかもしれません。しかし、やってもいないことで拘束され冷静になんてなれないとは思いますので、周りに気をつけていくしかなさそうです。
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