2019年6月2日 更新

プレグナンツの法則の内容と要因!ゲシュタルト心理学との関係と実験も

プレグナンツの法則という言葉をご存知でしょうか?実は、日常でも利用されている心理学における法則のことで、デザインやPOP広告、リモコンなど、わかりやすく使いやすくするためにも活用されています。ゲシュタルト心理学との関係性も含め、分かりやすく解説いたします。

類同の要因

Background Abstract Line - Free image on Pixabay (335541)

類同の要因とは「○○ △△ ●● ▲▲」のような種類が同じような似た物同士で無意識にグループ化して認識するというものです。色や形、方向などによってグループを判断する法則です。相対的に別の色や形のものは、基本、別のグループとして捉えるのです。

閉合の要因

Pattern Abstract Fractal Art - Free image on Pixabay (335545)

閉合の要因とは「( )( )( )( )」などように、囲っている物同士でグループ化されるというものです。この場合は「(  )」というまとまりとして見てしまうはずです。「)(」で見てしまうといった場合は、それなりの時間を要し、違った見方はないかどうか考えた結果、そのように見えることはあります。

しかし、パッと見ての判断ですので、基本は、「閉じたもの」が同じグループとして認識される傾向があるのです。また、

良い連続の要因

Sea Sunset Beach - Free photo on Pixabay (336224)

人は図形を連続して繋がったものとして認識しやすいという法則です。滑らかな線で連続しているもの同士のほうが、グループと知覚しやすいのです。

例えば十字架のマークで見ると、分解された4本の線が組み合わさったものではなく、短い線と長い線の2本の線が交差していると勝手に認識します。また、多少線が離れていても、繋がりを認識する場合もあります。

また、「X」という文字を分解するとしましょう。多くの方は「/」と「\」の直線2本に分けられると考えますが、しかし、見方を変えると、「>」と「<」に分けることもできますが、多くは直線で分ける方が自然と感がるのです。

良い形の要因

Geometric Design Computer - Free image on Pixabay (335543)

この法則は、単純で対象、完結、規則性のある形はまとまって見えるというものです。少し分かりづらいものですので、具体例を出します。例えば、「Φ」という記号(ファイと読む)は、円と縦線の組み合わせに見えます。決して半円が2つ合わさったように見える人はほとんどいません。

 ▲
▲ ▲

このような図形も黒い3つの▲に囲まれた逆三角形を見ることができます。このような法則のことを、良い連続の要因と言います。

狭小の要因

Background Technology Turbine - Free photo on Pixabay (335540)

狭小の要因とは、「大きい面積と小さい面積の図形がある場合、小さい方が図として認知される」というものです。面積が小さいものが図、大きいものが背景として認識される傾向があるのです。

たとえば、日の丸弁当をイメージしてください。大きい面積を占める白飯が背景として認識され、梅干しが図として認識されます。サイコロの1の目なども同様です。このような面積が狭く、小さいものが図として見られる法則のことを狭小の法則といいます。

空間方向の要因

Crosshair Target Visor - Free image on Pixabay (336223)

空間方向の要因は、斜めよりも垂直水平の方が図として認知されやすいというものです。たとえば、円(〇)をピザのように均等に8等分に切ったとします。そして色を塗った場合、×の字に見えるように4枚のピザに色を塗るより、十の字に見えるように色を塗った方が、しっくりきます。

これに関しては、「空間方向の要因」で画像検索していただくと、最初に表示されますので、ぜひご参照ください。服やネクタイのデザインでも、斜めのストライプは好き嫌いが分かれます。それよりも、垂直や水平の方がストライプの方が数が多く出回っているのは、この法則が当てはまっています。

シンメトリーの要因

Mesh Background Triangles - Free vector graphic on Pixabay (335548)

シンメトリーの要因とは、左右非対称(アシンメトリー)よりも、左右対称(シンメトリー)の方が、グループ化されやすいというものです。左右対称な図形は、閉じた構造だと判断されやすく、デザインや図などで、左右対称なものほど、一塊として認識しやすくなります。

< > ( )
< > ( )
< > ( )

上記では「< >」「( )」で意識され、決して「>(」でまとまったものとして見る人はほとんどいません。

プレグナンツの法則が応用されている場所

Banner Header Mathematics - Free image on Pixabay (335544)

実用的に一体どのようなところで、プレグナンツの法則が使われているのかについて解説いたします。ここでご紹介するもの以外にも、様々な場所においてプレグナンツの法則が利用されており,無意識のうちに使っている人も多くいます。

たとえば、注文のタッチパネルやキーボード、電卓のボタン配列など、家電製品の操作性や視認性を向上させたり、いずれも、近接の要因などを含め、よく使われているのです。

リモコン

Television Remote Control - Free photo on Pixabay (335574)

あらゆるものは、説明書がありますが、それを読む人は少ないでしょう。そのため、さまざまな機械は、パッと見て分かるようなデザインになっています。ここでご紹介するリモコンの場合ですと、チャンネルのボタンはまとまって近くに配置され、一つの塊として認識できます。そして、データボタン群や、電源ボタンなどは離れたところにあります。

また、電源ボタンだけ色が目立つ赤であったり、似た物を近くに配置するだけでなく、色分けなどもされています。

注文のタッチパネル

Digital Marketing Technology - Free photo on Pixabay (335579)

ネットショッピングや、飲食店などの注文のタッチパネルでも、注文ボタンが分かりやすい配色をしてあります。飲み物と食べ物で背景色が違ったり、飲み物は飲み物で近い位置に配置され、食べ物は食べ物で近い位置に配置されるなど、近接の要因や類同の要因などが複合的に使われています。

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