2019年7月10日 更新

心理学における初頭効果とは?終末効果と合わせた活用テクニック!

心理学用語の初頭効果、終末効果、親近効果をご存知でしょうか?これらの効果は、とても実用的で、恋愛やビジネス、コミュニケーションや教育において、できる人ほど無意識、または意識的に活用している効果です。今回は、その効果の具体的な活用法まで詳しく解説いたします。

マーケティングに活かす場合は、まず、初頭効果に関して言いますと、重要な情報を最初に持ってくることが挙げられます。興味のない状態の顧客を前提に一番最初に顧客の興味を引いて、見込み客を増やしていくという手法です。

一方、親近効果の場合はその反対であると言えます。たとえば、セールスレターの最後や、ステップメールの最後に
、重要な情報を持ってくることが挙げられます。

タイトルと初頭に引きつけ、重要内容は最後の方に持ってくることで、一通り目を通してもらいやすくなりますので、ぜひ活用してみましょう。読者の多いメルマガなどもそのような仕様になっています。(重要な情報とはセールスポイントのことです)

場面においてうまく使い分けることが大事

Adult Break Business - Free photo on Pixabay (463075)

ここまでの内容から、やはり場面に応じて使い分ける必要があることが分かりますが、どちらも重要視しておけば、間違う事はないでしょう。ただし、相手が関心があるかどうかを意識して使い分け、適切な比重にする方が、よりメリハリがあり、効果が最大化されることは間違いありません。

どちらか分からなければ、両方重視した方が、確率的には良くなるということです。一番良くないのは、分からないからと言って、どちらも重視しないことです。考え過ぎず、まずは試行錯誤しながら試してみましょう。

その他の心理学の効果

Paper Romance Symbol - Free photo on Pixabay (453621)

初頭効果や親近効果以外にも、さまざまな効果があり、その数を紹介すると、1000ページ程の書籍1冊書けてしまうほどなので、ここではメジャーなものを厳選してご紹介いたしますので、こちらも併せて活用してみましょう。

ハロー効果

Books Library Knowledge - Free photo on Pixabay (453624)

ハロー効果とは、人物や物事を評価する際、目立って優れている特徴や、劣っている特徴がある場合、その特徴が、人物や物事の他の性質にも影響を与えてしまうことです。

「ポジティブ・ハロー効果」と「ネガティブ・ハロー効果」があるのですが、前者は、優れている特徴がある場合、その影響でその人の他の部分の評価も思い込みで高くなる現象を指します。後者はその逆で、評価が低くなってしまう現象を指します。

例えば、評価対象となる人物が極めて難関とされる大学を卒業している場合に、その人物の人格までも優れていると判断してしまうケースなどがそれに当たります。

アンカリング効果

Geometry Mathematics Cube - Free image on Pixabay (453623)

アンカリング効果とは、情報不足の相手に対して、最初に印象的な情報を与えることで、その後の判断にも大きな影響を及ぼす効果を意味しています。

例えば、人は情報が揃っていない時、その場の片寄った情報に頼ってしまい、それを基準に判断してしまう場合があります。アンカリング効果とはその心理を活用しています。

本当は1000円の商品を、情報不足の人に対して、「この商品は1万円で、今なら90%オフで1000円に期間限定で安くしています」と知らせる事で、購入させるようなものです。このような活用方法は良くないとされていますので、後々クレームになることもあります。

ピグマリオン効果

Library Books Dublin - Free photo on Pixabay (453626)

ピグマリオン効果とは、教育心理学において、教師のポジティブな期待を生徒にすることによって、その生徒の成績が向上することです。ローゼンタール効果とも呼ばれます。

近年の研究では、ピグマリオン効果と心理の因果関係はないとされていますが、期待されることで頑張ろうとする人もいるため、中には良い結果につながることもありえるということを意味しています。必ずそうなるというわけではないですが、期待されないよりは期待される方が生徒も前向きになれるはずです。

ゴーレム効果

Library Books Literature - Free photo on Pixabay (453622)

ゴーレム効果とは、「その人に対して期待が低い場合、その人は、周囲のその期待通りにパフォーマンスが低下してしまう」という効果です。

1960年代のアメリカの教育心理学者であるローゼンタールにより提唱されたものですが、教師と生徒を対象にして実験が行われました。その結果は、教師の期待が低い子どもほど、成績が下がるというものでした。期待が低ければ、それは生徒に伝わるので、モチベーションが下がるのはあり得る話です。

初頭効果と親近効果(終末効果)は使い時が大事!

Notebook Workplace Desk - Free photo on Pixabay (463323)

心理学のあらゆる効果は、知識として頭でわかっていても、なかなか実践する人は少ないものです。どのように活用すれば良いのか分からなかったり、疑いの心があることで実行しない人もいるでしょう。効果には差があり、大して実感できないものも多数あります。

これらは、相手によって効果が変わり、さらに状況によっても変わる為、上手く使いこなす事が難しく、簡単に効果を得られない人が多い事も一因としてあります。上手く使っている人は、確実に効果をあげているので、試行錯誤しながら試してみる事が大切です。

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