2019年5月27日 更新

閉鎖的なのは日本人の国民性?閉鎖的な田舎や地方が生み出す弊害も

日本は地理的な特性もあり、保守的で閉鎖的だと言われています。閉鎖的な日本人の国民性について知りたい方に向けて、ムラ社会のコミュニティ意識をもとに、閉鎖的な地方の田舎が生み出すメリットとデメリット、そして脱出法までをわかりやすく解説いたします。

地方の田舎が閉鎖的になりやすい理由

Agriculture Rice Plantation - Free photo on Pixabay (311111)

では、なぜ田舎が閉鎖的になりやすいのでしょうか?ここでは、その理由について、わかりやすくまとめて解説していきます。物事には因果関係といって、原因があって結果が生じます。その原因を分析し、理解することで、新たに本質が見えてきます。

その理解の手助けとなる厳選した理由に関して1つずつ見ていきましょう。

若者がいない

Girl Lavender Asleep - Free photo on Pixabay (311123)

まず、現代では、田舎に若者がほとんどいなくなってきているという原因があります。ネットの普及で、新しい情報が手軽に得られるようになりました。テレビの普及もあります。都会に行きたいという欲求も生まれやすい世代ですので、一度出てしまうと、戻りたくなくなるのです。

戻ることで、新しい考え方を持ち込むと、受け入れてもらえず、トラブルになることもでてきています。結果として排斥されてしまい、戻ったとしてもすぐにまた出て行ってしまうのです。実際にあった事例としては、ゴミ収集箱を利用させてもらえなかったり、さまざまないじめのような出来事が起きています。

もちろん優しい人達もいるのですが、一部の権利をもった人や、お局さんのような権力を握った人が気に入らないような行動は、排斥される原因となります。このようなことが原因で、どんどん閉鎖的になっていき、頑固になり、保守的な性質を強化してしまうことで、若い世代がいなくなっているのです。

コミュニティが限られている

Community Crowd Group - Free vector graphic on Pixabay (311142)

コミュニティの数が限られているのも原因の1つです。人口が減ってきているのでなおさらです。残った人達は、保守的な傾向が強い人達なので、閉鎖的なコミュニティが厳選して残っているとも言えます。これがより一層新しい概念の受入れを難しくしてしまいます。

政治家とも癒着があると、新たな改革を村民が嫌がれば、実践できません。このようにして、悪循環が作用し、より閉鎖的な傾向を強めてしまうのです。これでは、衰退をどんどん加速する一方ですが、変わる勇気もないため、行くところまで行かないと、なかんか変化するのは難しいと言えます。

地区に住んでいる人が少ない

Teamwork Team Gear - Free photo on Pixabay (311145)

住んでいる住民が少なければ、似た物同士が集まり、閉鎖的なメンバーで構成が強化されているため、新しい概念を取り入れることがより難しくなります。もし逆に多くなれば、誰かが改革を訴えるコミュニティがいくつか団結してそれなりの力を持つこともありえます。

しかし、そうでなければ、村八分になってしまう可能性があり、少ない人数であるほど、孤立しがちです。

歴史があり高齢者が多い

Woman Old Senior - Free photo on Pixabay (311109)

高齢者は新しい概念や技術には消極的です。よく理解できないものは排除し受け付けません。高齢者が残るほど、それを加速させてしまうため、より早く衰退に向かうのです。経験が上手く働いたり、新しい事にチャレンジして成功事例として皆の役に立ち感謝されるような人がいれば別ですが、ほとんどいません。

改革に成功しているムラ社会はごく少数です。多くは、将来的に廃れるリスクに晒されています。

保守的な思考

Switzerland Silvaplana - Free photo on Pixabay (311178)

上述したように、高齢者の多くは保守的です。つまり閉鎖的な思考ということです。伝統が全国トップ産業で、それがムラ社会を充分に維持できるのであれば、まだ存続しやすいのですが、そのようなムラ社会は稀です。非常に不便な街でもあることがあり、高齢化が進むにつれて、得られる治療や、技術の恩恵も限定化されます。

世界や全国レベルで通用するような伝統がない限り、保守的な閉鎖思考が通用することはほとんどなく、デメリットの方が強いと言えます。

新しいものを受け入れる度量がない

Jordan Petra Holiday Middle - Free photo on Pixabay (311181)

閉鎖的な思考は、新しいものの流入を閉ざします。そのため進化がなく、改善もありません。時代に合わせて柔軟に進化させることができないため、古き良き時代という思考にとらわれ固執しています。

特に高齢者が多いほど、新しいものを受け入れることに抵抗感があるのは、多くの高齢者の方に共通する思考です。ムラ社会はそういった新しいものに対する習得を補助するサービスも少ない為、自力では挫折してしまいます。

このように、都会との差がどんどん開く一方となってしまい、非効率な不便な道具や手法を未だに使っており、それにより、どんどん時代に置いていかれ、産業も衰退していってしまうのです。生活も苦しくなる一方で、かなり質素な状態になっていることもしばしば見受けられます。

閉鎖的なことで生まれるメリット

Italy Alpine Region - Free image on Pixabay (311179)

ここまでの内容では、デメリットを感じる内容がメインでしたが、閉鎖的なことで生まれるメリットについての視点から解説をしていきます。

このように両方の立場から見ることで、客観性が生まれ、思考の片寄りを防ぐことができますので、常に長所と短所、両者の立場を考える癖をつけると、より良い判断が可能となります。

地域の助け合いが生まれる

Family Fellowship Parents And - Free image on Pixabay (311190)

何かが足りなくて困っていたときに、「うちにあるから、これ使ってください」と助けてくれたり、昔の近所付き合いのような、おかずのおすそ分けや、情報の提供など、チームワークとしては、嫌われていないうちは、とても有効に作用します。

人付き合いが苦手な場合は、困ってしまう人もいますが、田舎にいる人は慣れているので、お互いに助け合い、問題に対して得意分野の人を呼んできてくれるなど、義理と人情を感じることができます。古き良き時代の昭和からそれ以前のような感覚に近いものがあります。

世間話なども何でも話すので、ストレス発散にも貢献します。仲がいい人とのつながりを重視する関係ともいえます。近所付き合いが苦手でなければ、困った時ほど非常に助かると感じるでしょう。

孤独死が少なくなる

Friends Dog Pet Woman - Free photo on Pixabay (311189)

近所付き合いが日常よくあれば、高齢者にとっては、孤独死の問題も軽減されます。音沙汰がないと、心配で近所の人が顔を出しに来たり、いろいろ面倒を見てくれたりすることもあるので、気づかない間に亡くなっていて、発見されたのは相当時間が経過したあとだったというような事はなくなります。

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