2022年4月4日 更新

いとこの子どもの呼称は?みんなが悩むいとこの子どものあれこれ

結婚すると自分の配偶者の親戚ばかりではなく、自分側の親戚との距離感に悩むことも多いと言われています。特に「いとこの子ども」のように、近いのか遠いのか分からない関係性だと付き合いに悩む人も多いようです。いとこの子どもにどう接する人が多いのか見ていきましょう。

いとこの子どもへの対応に悩む人は多い!

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親戚付き合いが密な親族でも、あるいは疎遠な親族でも、人数が増えれば増えるほど全員が集まる機会は減っていくものです。特に子どもの頃は親が祖父母の実家に帰省する際に自分のいとこに頻繁に会っていたという人でも、大人になって祖父母も亡くなると、会う機会自体が減ることも多いでしょう。

そうすると、さらにいとこの子どもという立場の人への対応に困ることも少なくはありません。いとこの子どもはどういう存在なのか、またどういう悩みを持つ人が多いのか、それぞれの立場の意見も含めてチェックしていきましょう。

いとこの子どもってどういう存在?

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そもそも「いとこ」自体、「親の兄弟・姉妹の子ども」という、親戚の中でもそれなりに遠い立ち位置だと感じる人もいるでしょう。また、親世代は年齢が離れていることも多いため「いとこと親子レベルで年齢が離れていて、一緒の空間にいても挨拶くらいしかしたことがない」という人も少なくはありません。

一方「いとことは今も近所に住んでいて頻繁に会うから、いとこの子どもも自分の子どもも同じように接している」というケースもあります。では、いとこの子どもというのは、法的にはどういう存在になるのでしょうか。

呼び方は「従甥」もしくは「従姪」

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「いとこの子ども」と呼ぶと分かりやすいですが、実はこれは法的には正しい呼び方ではありません。「いとこの子ども」は「従甥」もしくは「従姪」と呼ぶのが正しい呼称です。

「従甥」は「じゅうせい」あるいは「いとこおい」と読み、いとこの息子に対して使う呼称です。また「従姪」は「じゅうてつ」あるいは「いとこめい」と読み、いとこの娘に対して使う呼称です。

あまり使う機会はありませんが、なんらかの理由で同居していたり、保証人になったりする場合は、続柄で書くこともあるかもしれないので覚えておきましょう。

いとこの子どもと「はとこ」との違いは?

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「いとこの子ども(従甥あるいは従姪)の呼び方は、はとこだと思っていた!」という人も、実は多いのではないでしょうか。しかし、実ははとこはいとこの子どもよりも遠い存在です。

はとことは「自分の祖父母の兄弟の孫」を意味する言葉です。自分を視点とすると「父方の祖父の兄が結婚し、子ども(自分の父親にとってのいとこ、かつ自分の祖父にとっての甥)が生まれ、その子が結婚し生まれた子ども」となります。

すなわち、自分の父親にとっての「いとこの子ども」が「はとこ」と呼ばれる存在となるのです。ここまで行くと、顔を見ても分からず、むしろ名前も聞いたこともないし、会っても分からないという人の方が多いのではないでしょうか。

いとこの子どもって何親等?

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親族で家系図を整理していると「親等」という言葉が出てきます。これは親戚同士で恋愛関係になった時、結婚できるかどうかといった時や、相続の時にも役立つ考え方です。

自分を視点として、親や子は1親等、孫や祖父母、自分の兄弟が2親等、そしておじやおば(自分の両親と血縁がある人に限り、その配偶者は含めない)、自分の兄弟の子どもである甥や姪や3親等となります。家系図を書いてみると、ステップを一つ経るごとに親等が増えていくので分かりやすいでしょう。

そのため、数えてみると、いとこの子どもはおじやおば(3親等)の子どもであるいとこ(4親等)の、さらに子どもなので5親等ということになります。

いとこ同士の子どもは結婚できるの?

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日本の法律では、兄弟姉妹を除くいとこ以上の親等とは結婚できると言われています。そのため、いとこ同士の子ども、すなわち自分の子どもといとこの子どもも結婚することができます。

自分の子ども視点で言うと「自分の親の、その親の兄弟の、子どもの子ども」というのがいとこの子どもの立ち位置です。ここまでくると、住んでいる地域が近いわけでもなければ、曾祖父母(自分視点では自分の祖父母)の法事の時に一度か二度会うかどうか、という関係性だと言っても良いでしょう。

どこか親族と関係のない会社や合コンなどで出会い、親族と知らずに恋に落ちたものの、色々話していると親同士が知り合いだった、という経緯で血縁が発覚する方が多いかもしれません。

いとこの子どもは英語でなんて呼ぶ?

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「いとこ」自体は英語で「cousin」と表記します。では、いとこの子どもに関してはなんと呼ぶのでしょうか。実はこれはこのまま「cousin's child」と表記します。日本における「従甥」や「従姪」のように特別な表記はありません。

ただし、先ほどから「いとこの子ども」という表記をしているように、日本でも「従甥(じゅうせい)」や「従姪(じゅうてつ)」といきなり言っても分からない人の方が多いでしょう。誰にでも分かりやすいように言うのであれば、英語表記と同じように「いとこの子ども」という方が親切かもしれません。

「いとこの子ども」に関する悩みって?

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正直、親戚と言われてもあまり実感がなく、他人と言われる方がしっくりくると感じる人も多いと思われるのが、いとこの子どもという立ち位置です。ですが、一つの地域に親族がまとめて住んでいたり、いとこ同士の仲が良かったり、あるいはおじやおばに非常にお世話になったのであれば、いとこの子どもと頻繁に会うという人も多いでしょう。

そういう人たちの中には、いとこの子どもに対する接し方で悩む人も多いかもしれません。では、どういう悩みを抱える人が多いのでしょうか。

お年玉をどうするか

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親戚同士が集まる機会といえば、やはりお正月が最も多いでしょう。そこで頭を悩ませるのが、お年玉の扱いです。「ほぼ他人なのにお年玉をあげると、なんとなく損をした気分になる」と感じる人も多いかもしれません。

ただし、もし他の子どもたちにお年玉をあげるのなら、いとこの子どもにもあげる方が良いでしょう。「この子は3親等の甥や姪だからあげるけど、いとこの子どもは同じくらいの年齢でも5親等だからあげない」というのは大人の都合です。子どもとしては差別されたと感じてしまうかもしれません。

いとこの子どもが大きくなってくると支出額も大きくなるかもしれませんが、親戚付き合いの一環として渡す方が無難です。ただし、会わない場合は「甥や姪なら書留で送るけど、いとこの子どもならそこまではしない」という人も多いようです。

入学祝い・卒業祝いは渡すべき?

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冠婚葬祭でも支出がつきものですので、悩む人が多いでしょう。入学祝いや卒業祝いに関して、甥や姪なら渡しても、いとこの子どもにまで渡すかどうかは難しいところです。

ただし、こちらはお正月と違い顔を合わせないのであればスルーしても構いません。甥や姪には送っても、いとこの子どもにまでは送らないという家庭も多いようです。ただし、おじやおばに非常にお世話になっていたり、いとこから自分の子どもにはお祝いをもらっていたり、あるいはちょうど入学や卒業の時期に顔を合わせたりするのなら、やはりこの場合も渡しておいた方が無難です。

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