2020年2月5日 更新

徳島の方言を徹底解説!アクセント・語尾の特徴や響きがかわいい阿波弁とは

徳島県と聞いて「福島県」と間違われることがあるくらい、場所すらはっきり覚えていない人が多い徳島県あるあるだそうですが、有名なものと言えば「阿波踊り」「スダチ」「徳島ラーメン」でしょうか。そんな徳島ではどのような方言なのかをご紹介していきます。

徳島の方言「阿波弁」を徹底解説

ネテルマデザイン on Instagram: “明日日曜は、ママまつりに出店させてもらいます。阿波弁赤ちゃんステッカーできとるけんな。『ママが好きなんじょ』『オムツがずくずくでよ』『ミルクくれるで?』阿波弁バンザイ!  ママまつり&Beauty Marche2017 6/25 日曜 10時〜16時(ネテルマは20時まで)…” (790559)

四国の東部に位置している徳島県ですが、かつては県北部は粟が多く収穫されたことから「粟国」(あわのくに)、県南部は「長国」(ながのくに)と呼ばれていたのを、後に阿波国(あわのくに)と統一され呼ばれるようになったそうです。

そのことから徳島で話される方言を阿波弁、もしくは徳島弁とも呼ばれているようです。
普段使われている言葉が瀬戸大橋を越えるとどのように変化するのか、ご一緒に見ていきましょう!

徳島ってどんなところ?

|ω・) < お塩さんです🐤 on Instagram: “大塚国際美術館システィーナ・ホール 去年の紅白で米津玄師がココで歌った⋯らしい。 紅白観てなかったんで知らんけどw ✲ 安定のインスタ縦構図の為、泣く泣く上下をカット。・゚・(*ノД`*)・゚・。 ✲ 📷 6D2 + SAMYANG 14mm F2.8 ꏍ #徳島県…” (790558)

徳島県と言えば、鳴門金時にスダチ、和三盆なども有名ですが、一番知名度が高いのはやはり「阿波踊り」ではないでしょうか。

他にも世界三大渦潮の1つである「鳴門海峡」や、2018年末の紅白歌合戦で米津玄師がライブをしたことで有名になった大塚美術館なんかもあります。

LEDやワカメの生産量が日本一だったりもしますし、「阿波尾鶏」の地鶏や徳島ラーメンなんかも有名ではないでしょうか。

ユニークなところでは男性の育児参加率が日本一だそうなので、婚活中の女性の皆様、阿波男をマークしてみるのはいかがでしょうか。

阿波踊り

MATCH on Instagram: “. . . #秋の阿波おどり . . ᴅᴀᴛᴇ : 2019.11.3 ʟᴏᴄᴀᴛɪᴏɴ : ᴛᴏᴋᴜsʜɪᴍᴀ . . ʙᴏᴅʏ : ɴɪᴋᴏɴ ᴅ500 ʟᴇɴs : ᴀғ-s ᴠʀ ɴɪᴋᴋᴏʀ 200ᴍᴍ ғ2ɢ ɪғ-ᴇᴅ + ᴀғ-s ᴛᴇʟᴇᴄᴏɴᴠᴇʀᴛᴇʀ…” (790562)

”えらいやっちゃ、えらいやっちゃ、ヨイヨイヨイヨイ、踊る阿呆(あほう)に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らな損”阿波踊りを実際に見たことがなくても、このフレーズは耳にされたことがあるのではないでしょうか。

徳島県内の小・中・高校では体育の授業や体育祭などで「阿波おどり」を演目として採用している学校も多数あるほど、約400年の歴史がある徳島県が誇る伝統芸能の1つです。

阿波踊りでは1つの踊りのグループの事を「連(れん)」と言いますが、皆さんそれぞれご贔屓の連があるそうです。
男踊りと女踊り、鳴り物と呼ばれる阿波踊り独特の拍子を奏でて踊る様は、踊らないと損な気がしてくるから不思議です。

大鳴門橋

O S1 on Instagram: “大鳴門橋 #narutowhirlpools #whirlpools  #greatnarutobridge #onarutobridge #springtide #awajiisland #naruto #narutostrait #tokushima_photo…” (790563)

1985年(昭和60年)6月8日に開通した大鳴門橋(おおなるときょう)は、兵庫県の南あわじ市福良丙 (淡路島門崎)と徳島県の鳴門市鳴門町土佐泊浦(大毛島孫崎)結ぶ吊り橋です。

”鳴門海峡に橋を架ける”ことは、周囲の人々の長年の願いだったようです。
大正3年当時には、それだけの技術が日本にはまだ無かったのですから、どれほど待ち望まれていたことでしょう。

橋長は1,629 メートル で、鳴門海峡の渦潮に影響を及ぼさないようにする為、多柱基礎工法とよばれる特殊な工法が採用されているそうです。

徳島の方言は近畿地方の影響を受けている

Roméo - Merci Japon on Instagram: “Petit détour en Thaïlande l'espace d'une journée ? Et bien non, c'est bien à Arashiyama que j'ai pu prendre cette photo et découvrir cette…” (790593)

阿波と呼ばれていた昔から、山越えをして他の地域にいくよりはと、海を渡って京阪神地域と交流していたようです。
当時は京都や大阪が経済や文化の中心地だった訳ですから、瀬戸内海の水運が盛んだったせいもありますが、憧れの地という部分もあったのかもしれません。

四国の方言自体が近畿地方の影響を受けているようなのですが、特にこの徳島県は、気質も大阪人に近いようで商魂逞しかったらしく、「阿波商人」の名は全国にも響き渡っていたようです。

このような関係性から、言葉が似通ってくるのも不思議ではないのかもしれませんね。

徳島の方言のアクセントの特徴

橋本 哲 on Instagram: “#徳島#徳島弁” (790598)

県西部では、京阪式や讃岐式といったものが混ざり合っているようなのですが、県東部では京阪式と言われる近畿地方を中心としたアクセントになります。

讃岐式アクセント自体も元は京阪式アクセントから派生したものですが、隣接する香川県や愛媛県東部の影響を受けて変化していったようです。

京阪式アクセントは、語頭が高い(高起式)か低い(低起式)かを区別し、さらに何拍目で下がるかを区別するアクセントですが、讃岐式アクセントは平安時代の京都のアクセントに最も近いとも言われているようです。

徳島の方言の語尾の特徴

おけはざまる on Instagram: “「あるでないで」知らない人はどっち?ってなるやつ(笑)#阿波弁#方言” (790661)

語尾に特徴の多い方言は多いかと思いますが、徳島県でもやはり語尾に特徴のある言葉が多いようです。
イントネーションは関西弁に近いですが、「〜じょ」「~な」「〜え」「〜けん」といった語尾が付くものが多く、独特の言葉使いに聞こえるようです。

「~じゃ」・・・「~です」「~だ」を表すことばで、これは主に男性が使う男言葉に対し、「~じょ」が女言葉に当たるそうです。

山や海に囲まれた環境のせいなのか、ゆったりとした話し方をする人が多く、独特の方言はとても柔らかく響くようです。

意味が伝わりにくい徳島の方言

「阿波弁を少し解説」の話。阿波ラジ#7

日本の方言は大別すると「東部方言」「西部方言」「九州方言」「琉球方言」の4つに分かれるそうなのですが、もっと細分化するとなんと16種類に分けられるそうです。

方言ですからその土地に住んでいる人以外には、わかりにくい(というよりわからない)言葉があるのも当然のことでしょう。

阿波弁ネイティブスピーカーか、阿波弁大好き!人でもないかぎり、阿波弁・徳島弁を理解するのは難しいはずです。

あほいきに

「あほいきに」これが理解できた方は、間違いなくネイティブ徳島人なのではないでしょうか。
残念ながら筆者にはわかりませんでした。。。(母親徳島県人なのですが)

関西弁でも「あほちゃうか~」といった具合で”アホ”という言葉遣いはよくされますが、ここでの意味は手加減せんしない、もしくはやらなくても良い事を全力でやってしまうアホみたいな人を指していうようです。

使い方としては「そんなあほいきにやったらあかんで~」=「そんなにむちゃくちゃにやったらダメよ~」みたいな感じでしょうか。

いがる

広島や岡山でも共通の意味で使われているのがこの「いがる」です。
怒る(いかる)から派生したのかと思いきや、意味は全く異なり「大声を出すこと」だそうです。

当たらずしも遠からずといったところのような気もしますが、「いがったけん、喉が痛いわ~」=「大声を出したから喉が痛いわ~」というように使われるようです。

なかなかいがる機会も少ない昨今ですが、ストレス発散の為にいがってみましょうか!?

いんでくる

こちらも普段使ったことが無い言葉の方が多いのではないでしょうか。
関西弁で「いんでまえ」=「消え失せろ」は聞いたことがありますが、「いんでくる」の意味は「帰る」の事だそうです。

「おそーなったけん、いんでくるわな」=「遅くなったから帰るわ」という様に使われているようです。
再び戻ってくるような意味は無いそうなので、こちらもやはり関西弁にニュアンスは近いように感じてしまいます。

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