2020年3月3日 更新

世界一小さな国はどこ?世界の小さな国の広さ・人口や日本の順位も!

バチカン市国は世界一小さな国として有名であり、学校で習った記憶がある人も多いのではないでしょうか。しかしバチカン市国について詳しく説明できる人は多くありません。そこで今回はバチカン市国を含め、世界の小さな国々はどのようなところなのかを紹介します。

世界一小さい国はどこ?世界の小さい国一覧

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日本が国家と認めている国は、世界に196ヵ国あります。それぞれの国は様々な大きさで構成されており、特に大陸続きになっている国は歴史が大きく関係していることもあります。

また、国によっては歴史的影響を今も強く受けており、イギリスなどの欧米諸国の加盟国となっている場合もあります。ただし、それらの国は独立国家としてみなされます。

そんな中、世界一小さい国はどこなのでしょうか。今回は世界一小さい国も含め、世界にある小さな国を紹介します。

世界一小さい国「バチカン市国」

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世界で1番小さな国として知られているのは「バチカン市国」です。学校で習ったことがある人も多いですが、どのような国であるかを詳しく知っている人は少ないです。

ここではバチカン市国について基本情報を紹介します。

面積と人口

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バチカン市国の面積は、わずか0.44㎢です。東京にある代々木公園は0.54㎢あるので、それよりも小さい面積が国土となっています。人口はわずか1,000人ほどで、そのうちバチカン市国の国籍を持っているのは600人ほどです。

聖職者や修道女などが暮らしており、バチカン市民になるためにはバチカンで働く必要があります。たとえバチカン市国内で生まれても簡単には国籍は取得できません。

また、公用語はラテン語となっていますが、外交にはフランス語を使用し、通常業務はイタリア語を用いることが多いです。その他、英語やスペイン語、ポルトガル語も使用する人が多く、面積が小さくても言語の種類は豊富です。

バチカン市国はどんな国?

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バチカンは教皇聖座とバチカン市国の総称を意味します。バチカン市国は、教皇聖座が住んでいる場所としての国家となります。

バチカン市国は1929年にイタリアとローマ教皇庁との間で「ラテラノ条約」を締結し、イタリアがバチカン市国を国家として認証したことで成立しました。軍事力はなく、スイスの市民警備員が街の警備をおこなっています。イタリアとは自由に国の移動ができ、検閲所などもありません。

国土全体が世界遺産に登録されており、世界中から観光客が訪れています。しかし、外国人観光客が訪れることができるのは、サン・ピエトロ広場と大聖堂、バチカン博物館の周辺に限られており、それ以外への侵入は許可されていません。

その中でもバチカン美術館はぜひ訪れたいスポットです。500年もの間に教皇たちが集めた様々な絵画や彫刻が間近で見られます。入り口から出口までは早くても2~3時間はかかると言われており、1日じっくりバチカン市国観光にあてることをおすすめします。

世界の小さな国

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バチカン市国に限らず、世界には日本よりもずっと小さな国が存在します。日本も小さな国と言われることが多いですが、世界的に見るとそれほど小さくないことが分かるでしょう。

ここでは世界にある小さな国を紹介します。主に小さな国トップ10にランキングしている国々です。

中には小さすぎて数年後には水没してしまう恐れのある国もあるので、興味がある人はなるべく早く訪れた方がいいかもしれません。

モナコ公国

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モナコ公国はバチカン市国に次いで2番目に小さな国ですが、国連加盟国の中では最小の国として知られています。モナコがあるのは地中海沿岸部、フランスのコート・ダジュールとイタリアとの国境付近です。

面積は2.02㎢であり、東京にある皇居と皇居外苑を合わせた面積とほとんど同じです。モナコの人口はおよそ3万人ですが、そのうち84%が外国籍とされています。

フランス国籍以外の人は所得税が免除されているため、海外のお金持ちがこぞって移住しており、小さな国でありながら物価は日本のおよそ2倍です。デューク更家やクルム伊達といった日本の有名人もモナコ在住です。

ナウル共和国

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ナウル共和国は太平洋に浮かぶ国家で、日本軍が占領した歴史も持っています。世界で3番目に小さな国であり、面積は21.1㎢と東京都港区とほぼ同じ大きさです。

1968年に独立してイギリスに加入し、1980年代にはリン鉱石によって太平洋地域で最も豊かな国となりました。その当時は公共料金や税金は無料と贅沢し尽くせる国となっていましたが、リン鉱石の枯渇によって経済状況は一変し、一時は破たん状態でした。

経済が潤ったことで食生活も欧米化が進み、およそ78%もの国民が肥満とされています。国民の死亡原因1位は今でも糖尿病となっています。文化的にはイギリス・オーストラリアの影響が大きく、フットボールがさかんに行われています。

ツバル

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地球温暖化による水位上昇で絶滅の危機に瀕しているのがツバルです。ツバルは南太平洋に位置する島国であり、イギリスに加盟しています。2000年には国連に加盟しました。

大きさは25.9㎢で、海抜はわずか5mしかありません。4つのサンゴ礁に囲まれた島と5つの環礁がありますが、火山弧が多いため土地はほとんどありません。

また、他の国々から離れているため外国人観光客も少なく、国家資金も含めて出稼ぎ労働者からの送金や他国の援助が主な財源となっています。首都のフナフティには国際空港がありますが、フィジーのスバとの間を週に2便が運行しているのみです。

水位上昇によって国が水没する可能性が高いため、ツバルでは30年で国民を海外へ移住させることを目標にしています。

サンマリノ共和国

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サンマリノ共和国はイタリア国内にあり、現存する共和国としては世界最古と言われています。世界で5番目に小さな国であり、国土面積は61.2㎢、青森県と秋田県にまたがる十和田湖やニューヨークにあるマンハッタン島とほとんど同じ大きさです。

4世紀初めにイタリアで石工をしていたマリヌスがキリスト教迫害から逃れるためにこの地を訪れ、仲間とともにキリスト教徒のための国を作りました。その後、1631年には教皇ウルバヌス8世から独立を承認され、1992年に国連加盟国となりました。

税率が低いことから、他の国からの企業進出や買い物目的の観光客が多く訪れます。国防はイタリアに依存していますが、儀式用の軍隊を保持しており、これは世界最小規模の軍隊と言われています。

リヒテンシュタイン

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