2019年3月24日 更新

カタルシスの意味と使い方は?恋愛におけるカタルシスの心理とは?

歌のタイトルや歌詞などでも見かける『カタルシス』という言葉。少し難しい印象ですが、皆さんは意味を知っていますか。『カタルシス』は心理学的な使い方に加え、恋愛等にも重要な効果をもたらしてくれます。言葉の意味や、どのような使い方をされているのか知っていきましょう。

カタルシスが出てくる歌を紹介!

Audience Band Celebration - Free photo on Pixabay (118805)

哲学や心理学で古くから浸透しているカタルシスは、人の心理状態を描く作品のテーマとしてもしばしば用いられています。

今回は、楽曲の中でもカタルシス効果を狙って造られたものではなく歌詞やタイトルに『カタルシス』が使われているものを3曲紹介していきます。

それぞれにどんなシチュエーションやメッセージが込められているのでしょうか。

最後のカタルシス/白組NMB48

Japan Osaka Night - Free photo on Pixabay (118918)

最後のカタルシスは、2012年にリリースされた「ナギイチ(Type-A)」のカップリング曲です。

ざっくりと歌詞の内容を説明すると、歌詞に出てくる主人公(一人称俺)は人生に絶望しながらも自分を叱責してくれた人物に出逢うことで希望の光を見出し、ボロボロだった過去を捨てもう一度生きようと未来と向き合う、といった感じです。

これまで誰にも望まれずに生きてきて荒んでた心を、考え改め浄化させることで自分なりの生き方を考えられるようになる、まさにカタルシスを得た状態です。

『傷付いたその分だけ 祈りはカタルシス』という歌詞が的を得ていて格好いいですね。

恋する乙女のカタルシス/LISP

Red Heart Love - Free photo on Pixabay (119124)

2010年に配信限定でリリースされた声優ユニットの3rdシングルです。TVアニメ『這いよる!ニャルアニ リメンバー・マイ・ラブ(クラフト先生)』主題歌となっています。

カタルシスという言葉が使われているのはタイトルのみで歌詞の方には含まれていません。歌の内容は、恋人未満の相手に恋い焦がれている女の子の想いが歌詞に詰め込まれているといった感じです。

好きな人の笑顔や仕草を見るだけで今まで気付かなかった新しい自分の気持ちに出会い、ときめいていてカタルシスを感じている恋する乙女の歌です。

空想カタルシス/alma

Lighting Dj Disco - Free photo on Pixabay (119164)

2009年にリリースされた城田純と白石経からなるイケメン・ユニットの2ndシングルです。曲はポップなサマーソングになっています。

『続く脳内構想カタルシス 終わりのない空想カタルシス』と、テクノ調の電子音と共にテンポ良く繰り返されています。

未だに見付けられない新しい自分を求めて、自分にとって心を振るわせるほど価値のある光を目指して旅を続ける、と歌詞の解釈をしましたが、それよりもこの曲調自体が耳にも心にも心地よく、聴く人にカタルシスをもたらす仕上がりとなっています。

カタルシスが得られる映画を紹介!

Cinema Hall Film - Free photo on Pixabay (119894)

カタルシスは感動によっても効果を得ることが出来ます。映画は、視覚的演出や音楽、ストーリー等で観る人を惹きつけ感動をもたらすよう沢山の工夫がされています。

カタルシスを感じたい人にお勧めの映画を紹介します。

ロードオブザリング

Forest Mist Nature - Free photo on Pixabay (119866)

ロードオブザリングはファンタジーの名作で、3部作で構成されています。世界を滅ぼすほどの魔力と邪悪な欲望が込められた「ひとつの指輪」を主人公のフロドが手にしてしまうことによってストーリーが進んでいきます。

現実とはかけ離れた世界観に加え、種族もバラバラな登場人物達の細かく魅力に溢れた設定によって観ている人はあっと言う間に映画の中にのめり込んでしまいます。

そして、戦いで大勢の敵を倒していく様や、自分では経験の出来ない旅とカタルシスを感じられる要素をふんだんに含んでいます。

3作目は特にクライマックスで最大のカタルシスが待っています。1作完結の話ではないので、まとめて3作観ることをお勧めします。

サイレントヒル

Lost Places Keller Elevator - Free photo on Pixabay (119918)

後味の悪い作品でもカタルシスを得ることが出来ます。感情移入してハラハラドキドキの刺激を受けるほど、観終わってから「これが現実で自分の身に起きなくてよかった」と安堵感を得られるのです。

サイレントヒルは、誰もが知っているコナミの人気ホラーゲームを映画化した作品です。

主人公夫婦の娘が、しばしば情緒不安定になり、うなされては「サイレントヒル」という言葉を口にするのですが、サイレントヒルという場所が実在すると知って娘の治療のためにその地を訪れます。

その舞台となる街が大勢の人が亡くなって廃墟と化した忌まわしい街で、主人公一家にもどんどん恐ろしい事が起こります。

監督のクリストフ・ガンズは原作ゲームの大ファンだそうで、原作にも劣らない不気味な世界観や、映画版オリジナルのクリーチャー等力の入った作品になっています。ラストシーンで、これでもう安心と思った後のどんでん返しなど、最後まで気が抜けません。

タイタニック

Pleasure Boat Times Titanic - Free photo on Pixabay (119952)

タイタニックは、沢山の人に涙とカタルシスを与えてきた超大作映画です。

処女航海に出た豪華客船タイタニック号で、画家志望の青年ジャックと上流階級の娘ローズが出逢い、身分違いの恋に落ちます。

様々な障害に翻弄されながらも愛を深めていく様にはカタルシス効果が得られるでしょう。
更にこの映画の肝となり最大の悲劇である氷山との接触によるタイタニック号の沈没。

総制作費2億ドルの凄絶な展開にハラハラや感動と、様々な感情を揺さ振られることでしょう。

そしてラストに残るのは悲劇を乗り越えるローズの生きる意思と決断。カタルシスを感じる要素はあちこちに含まれています。

あなたはどのシーンでカタルシスを強く感じるでしょうか。

漫画で得られるカタルシスの紹介!

映画を観る機会が少ない人でも、大人も子供も漫画やアニメが好きな人は多いと思います。

漫画でもカタルシスを感じられる作品が沢山ありますが、その中でも有名なものを紹介していきます。

one-piece

One Piece Cartoon Painted - Free image on Pixabay (120014)

ワンピースは1997年から週刊少年ジャンプにて連載され、今では世界中で出版されている人気少年漫画です。2019年3月現在で既刊92巻も販売されています。

ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)を巡って幾多の海賊達が争う大海賊時代に、海賊王になると固く決意した主人公モンキー・D・ルフィーが冒険に出ます。

行く先々で出逢いや戦いを経て仲間を増やし、ルフィーを含む悪魔の実を食べた特殊能力者も沢山出てきます。

敵も味方も個性的で、じっくりとエピソードが描かれていくので世界観に没頭していけますし、仲間となる人物一人一人の過去や仲間になるまでの経緯が感動的で涙が欠かせません。

4 / 5

関連する記事 こんな記事も人気です♪