2020年10月1日 更新

虫の知らせは悪いことの前兆?虫の知らせの種類と実際の体験談

長い間忘れていた人の夢を何の前触れもなく見た翌日に突然その人から連絡が来た。こうした体験を実際にした人もいるかもしれません。何か起こりそうな気がする、胸騒ぎがする、後で考えたら何かが起こる予感だったなど、意識の上では意味が説明できない勘のようなもの、胸騒ぎや予感ことを虫の知らせといいます。いいことが起こる虫の知らせなら大歓迎ですが、体調不良や死の予感だととても怖く感じます。虫の知らせは霊感が感じ取るメッセージのようなものでしょうか、もしくは人間が本来持っているとされる第六感なのでしょうか。不思議な虫の知らせについてお話しします。

虫の知らせの意味や語源

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虫の知らせという言葉はよく耳にしますが、実際に特定の虫が何か教えてくれると考えている人はいないと思います。では、なぜ虫という単語がはいっているのでしょうか。まずは虫の知らせという言葉の意味と、その語源についてお話ししましょう。

虫の知らせの意味

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虫の知らせの本来の意味は、よくないことが起こりそうな感じ。悪い予感のことです。意識の上では説明できない、いわゆる勘のようなものが働いたようなときに用いられる言葉です。あくまでも予感だったり、勘のようなものですから何の根拠もないのが特徴です。

本来は悪いことが起きそうな予感の意味でしたが、今では良いことが起こりそうな予感がしたときにも使われることがあります。

虫の知らせの語源

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虫の知らせの虫は、江戸時代に人間の体内に棲んでいて人間の感情や意識、感情に様々な影響を与えコントロールすると考えられていた虫のことです。虫がいい、虫の居所が悪い、腹の虫が治まらないなどもこの虫のことを指しています。

この考えは、中国の道教の「三尸三虫(さんしさんちゅう)」由来とするといわれていて、中国の道教では、人の体内には生まれた時から虫が棲んでいて、その人が眠っているすきに体内からそっと抜け出して、その人の罪悪を天帝、つまり天にいる神様に知らせると考えられていました。

虫が罪悪を知らせるという考え方から、虫がつく言葉の多くが悪い事柄に用いられるようになったといわれています。

虫の知らせは第六感?

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昔の人が目に見えない不思議な現象を虫の仕業にしていました。そのせいで分からない未来のことや、知るはずのないことを察知する予感のことを虫という言葉を使って虫の知らせと呼んだのです。

虫の知らせはきっと多くの人が感じたことのある感覚だと思いますが、では虫の知らせって何かと問われると答えに詰まってしまいます。この目に見えない不思議な予感、説明のつかない感じの正体はいったいなんなのでしょうか。

人間は日常的に使っている視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の五感の他に、第六感、いわゆるシックスセンスを生まれながらに持っているといわれています。数百キロも離れた場所へ迷わずに移動する野生動物のように、人間には本来、現代人には理解できないような超能力的な感覚が備わっているという説です。
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しかし、人間は文明に触れるに従いその能力をしだいに弱めてしまい、今ではほとんど第六感は機能しなくなっています。しかし身の危険や、身内の病気や死など、生きていく上で障害になるような出来事や、ショッキングで強い情動を引き起こすような不幸な出来事に対してはこの第六感が働きだすときがあるようです。

不吉なことを予感する虫の知らせというのはそんな第六感のことを指すのだという説もあります。

虫の知らせは霊感?

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虫の知らせをもっとスピリチュアルに考える人たちもいます。つまり、虫の知らせは天国や死んだ人からのメッセージであるという説です。この世に生きている人間は霊体が肉体をまとっている状態で、死ぬことにより霊体が肉体を離れ天国や霊界という所へ行くと考える人もいます。

ただ霊体が肉体を離れたからといって、この世で交わした愛情まで消えるわけではなく、愛する人の危機や過ちを夢や胸騒ぎなど説明できないカタチで知らせてくれるのです。おばあちゃんの夢を見て目が覚めたら、ちょうどその時に電話がなっておばあちゃんが亡くなったと連絡があった。

こうした体験は、よく「おばあちゃんの霊が最後のお別れに来たんだね」とかたられます。言葉通り、霊となった人が親しい人、気になる人のところへ死後現れたのかもしれません。

よくある虫の知らせのシチュエーション

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虫の知らせは能力を持つ特別な人だけが体験することではなく、一般の、本当にたくさんの人が体験しています。あらためて聞いてみたら、案外身近な人の中にも実際に虫の知らせを感じた事のある人がいるかもしれません。

虫の知らせを分析していくといくつかの代表的なパターンがあることに気がつきます。実際に体験した人が語っている、よくある虫の知らせのシチュエーションをいくつかみてみましょう。

誰かの死を事前に察知

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「仕事で寝るヒマも惜しむくらい忙しくて、仕事のこと以外考えられない状態の中、急に入院中の祖父のことが気になりお見舞いに行かなければいけないというような気になりました。実際、病院に会いに行く時間も惜しかったのですが、

何とか時間を工面して祖父のお見舞いに行きました。私の顔を見て「身体に気をつけて頑張れよ」と言ってくれた祖父は、その夜に様態が急変して帰らぬ人に。最期に言葉を交わせて良かったです。あのとき虫の知らせを信じて本当に良かったと思います。」

「故郷をはなれて就職するときに父がくれた時計を何年も大切にはめていたのですが、あるときその時計が急に止まっていることに気がつきました。その晩、母から電話で父が職場で事故にあって死んだと連絡がはいりました。突然の連絡でビックリしましたが、虫の知らせがあったせいか、心のどこかでそんな気がしていたという気持ちもありました。」
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誰かの死を事前に察知する虫の知らせは親しい関係の人との間で起こる事が多いようです。その人の夢を見る、その人とゆかりのあるものが壊れるなどのカタチで起こることが多いようです。

だからといって夢が必ず悪いことの前触れということではありません。もし気になったら電話をかけて確認するなどして必要以上に心配しないようにしてください。

事故や災害などの危険を察知

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「その日はとても月が綺麗だったと覚えています。なぜだかその夜は、本当に何の理由もなかったんですがいつものパジャマではなくトレーナーにデニムのパンツまではいてベッドに入ったんです。

そして、その早朝5時46分、あの阪神淡路大震災が起こったのです。地震後の大混乱の中で会った友達も同じように着衣を整えて寝たと言っていましたが、同じ虫の知らせを受けた人が何人もいたということでしょうか」

「ショッピングセンターで買い物を終え駐車場に停めてあるクルマまで戻ろうとしたときのことです。なぜだかどうしても嫌な気持ちに襲われクルマに戻るのを躊躇していました。まったく何の理由のない怖さが襲ってきて、
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私はそのままだらだらとウインドウショッピングをして時間をつぶしていたのです。その直後、酔っ払い運転のクルマが私のクルマに突っ込んで大破したのです。私のクルマの運転席はつぶれてひどい状態でした。酔っ払い運転をしたドライバーは重体だと聞きました。

あのとき、まっすぐ駐車場に戻っていたらと考えるとゾッとします。おそらく無事では済まなかったと思います。後から思うと虫の知らせに助けられていました。」

人が突然とる意味不明な行動や理由のない嫌な予感は、事故や災害から守ってくれる何者かからのメッセージなのかもしれません。虫の知らせを受けておかしな行動をしたとして、その後に何も起こらなければ、

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