2022年4月4日 更新

射精介助士の業務内容と実態とは?サービスの概要と現場の実情まで

多様化の尊重とSNSによる情報の自由化が進み、理解を得られつつある射精介助士。しかし、これまでタブー視されてきた障碍者の性に関わる職業のため、あまり多くの情報が公開されていません。そのため、利用したいと考えている人や勤めてみたいと考える人にとっては不便さを感じさせる実情です。今回は閉ざされた射精介助士の実情と、利用者の現状について赤裸々にご紹介して行きましょう!

射精介助士とは

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射精介助士という職業について、既に関連職業に就いている人以外、あまり深く知らない人がほとんどでしょう。どういった資格が必要なのか、

またどういった人々を対象としたサービスなのか、多くの情報がクローズされたままの状態です。まずは、射精介助士の特徴や必要な資格、料金設定について詳しく解説していきましょう。

性の介助

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射精介助士とは、性の介助を行う職業です。自慰行為をサポートし、射精を促します。こうした特徴から、口を使って性器を愛撫するオーラルセックスを連想したり、風俗店のような身体全部を使ったサービスを連想する人もいるでしょう。

しかし射精介助士の場合、使うのは主に手のみです。手を使って男性器を刺激し、射精を促します。障碍者も利用できる身体全体を使った性サービス事業も存在しますが、こうした職業は射精介助に含まれません。

射精介助士はあくまでも介助士として、障害によって日常生活に難のある部分をサポートすることを目的としています。

対象者

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射精介助士は、障害を持っていれば誰でも利用できるサービスではありません。前項でも解説したように、障碍によって自慰行為ができない人に向けたサービスです。

脳性まひや神経系の難病、筋ジストロフィーや脊髄損傷者などが主なターゲット層となっています。障碍により男性器に自ら刺激を与えにくい人、自慰行為中に態勢の変更や道具の使用など何かしらのサポートが必要な人が対象者です。

また近年では、知的障碍者や発達障碍者へのサービス提供が導入されている企業も存在します。男性器への刺激は自ら行えるものの、自慰行為全体へのサポートが必要な人々へのサービス提供も始まっているのです。

資格

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現在日本には、射精介助士資格というものは存在しません。そのため、特別な資格を持っていない人でも勤めることができます。しかしサービスを提供する対象は、重度の障碍を持っている人々。

射精介助の最中、突発的なトラブルが発生したり、それらが重大な生命の危機に結びつくこともあります。そのため多くの企業では、看護師資格や介護士資格を有している人を募集している場合がほとんどです。

射精介助サービス企業に就職した後、必要資格のサポートを行っている企業もあるため、資格を有していない人は問い合わせしてみるといいでしょう。

依頼方法

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射精介助士への依頼は、サービスを提供する会社へ行います。インターネットで検索してみると、様々な企業がヒットするので一度見てみましょう。依頼する時は電話でも構いませんし、現在はメールなど文字のやり取りだけで依頼できる企業も少なくありません。

しかし初めて利用する際は不安や疑問点も多いと思いますので、電話連絡がオススメです。疑問点を全て打ち明け、解消してから利用する方が安心して活用できます。また依頼した後、利用者が用意するものはほとんどありません。タオルやローションなど、自慰行為に必要な物は全て持参してくれます。

使ってみたいアダルトグッズがあったり、個人的に必要と感じる物は自前で用意しておいても問題ありません。その際は、介助者がわかりやすいように見える場所に置いておきましょう。

料金

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射精介助サービスの利用料金は、地域によっても異なりますが相場は5,000~7,000円程度です。時間は30分単位で設けられており、延長制度を導入している企業も存在します。

その理由は、障碍の状態によって有する時間が変わってくるためです。初めて利用する時は精神的な面も影響し長い時間かかってしまう可能性が高いため、延長制度を設けている企業をオススメします。

また料金は、基本的に前払いです。延長などによって再度生じた料金は、自慰行為の後精算します。

保険適用外

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障碍者が利用するサービスや介助料は、保険適用になることが多いですよね。サポートを必要とする人たちに、より使いやすく快適に利用してもらう法制度です。しかし射精介助の利用は、現在のところ保険適用外となっています。

障碍者の性に関する事柄は、長い間タブー視されていたため、保険適用の議論が十分ではないためです。そのため、射精介助の利用料金は全額自己負担となっています。

利用回数を想定し、負担なく続けられる利用料金を設定している企業を選ぶようにしましょう。

射精介助ボランティアとの違い

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射精介助士と似た言葉として、射精介助ボランティアという言葉があります。射精介助ボランティアは、セックスボランティアと呼ばれることもあり、一時期大きな話題となりました。

どちらも障碍者の射精をサポートする人々ですが、大きく違うのは料金です。射精介助士は時間やサービス内容に応じで料金が発生しますが、射精介助ボランティアは無償で射精介助を行います。

ただし、全ての射精介助ボランティアが無償でサポートしてくれるわけではありません。障碍者の自慰行為サポートには専門的知識も必要となるため、ボランティアであっても有償でサポートすることも多いのです。

射精介助の流れ

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続いて、射精介助の実際の流れについてご紹介して行きましょう。利用する際、どのように待っていたらいいのか、どんな心づもりをしていたらいいのか不安ですよね。実際の流れを理解しておけば、こうした不安感を解消し安心して利用できます。

また射精介助中、待機する親御さんの心理的負担も解消できるので、ぜひ最後まで読み進めてみましょう。

依頼

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まずは、サービス提供企業への依頼です。依頼は電話、メールどちらでも構いません。企業のHPを参考にしましょう。

メールで依頼した時、折り返しで電話連絡が入る場合があります。障碍の状態を把握したり、事前準備が必要なためです。複数回利用していればこうした電話はなく、メール依頼だけで完結します。

初めて利用する際は電話での打ち合わせがあると覚えておきましょう。この時、不安に感じていることや疑問点があれば確認しておくのがベストです。

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