2019年3月6日 更新

金持ち喧嘩せずの意味と類語は?金持ち喧嘩せずは実際は嘘?

よく「金持ち喧嘩せず」といいますが、本当の意味をご存じですか。「お金持ちは喧嘩しないという意味でしょう」ってそのまんまじゃないですか。本当にお金持ちは喧嘩をしないかというと、それは嘘です。お金持ちだって腹も立てるし喧嘩だってします。ただ、一般の人とはちょっと違うところで喧嘩しているのです。今回は「金持ち喧嘩せず」の正しい意味や類語などを学んで、お金持ちの思考を理解していきましょう。

「金持ち喧嘩せず」の意味

Agreement Beard Brainstorming - Free photo on Pixabay (90354)

「金持ち喧嘩せず」という言葉は良く耳にしますし、実際に使ったことのある方も多いと思います。「金持ち喧嘩せず」の意味は「喧嘩のような争いごとは無駄に体力や気力、何より人間関係と時間を損ない、それに対して得られるものは少ない、割の合わないことなのでできるだけ避けた方が良い」という意味です。

継続的にお金持ちで居続けるような高い思考力を持っている人は非合理的な事態をできるだけ避けるということです。心理学用語で「モデリング」という言葉がありますが、人は学習・成長するときに何かしらの対象、見本の行動や思考を真似るといわれています。

もしお金持ちになりたいのであれば、お金持ちの思考、行動を学び真似れば理論的にはお金持ちになれるということです。では「金持ち喧嘩せず」という言葉からお金持ちの思考法、行動哲学を学んでいきましょう。

金持ち喧嘩せずの類語

Argument Conflict Controversy - Free photo on Pixabay (90360)

「あの社長は少々変ないちゃもんつけられたって相手にしないよ。金持ち喧嘩せずっていうだろう」というような使い方をする「金持ち喧嘩せず」。同じような意味のことわざは他にもあります。

「金持ち身が大事」
このことわざは、お金持ちは自分の保身を最も重要に考えるのでリスクの高い喧嘩などしないという意味。「金持ち喧嘩せず」の類義語です。

「重宝を懐くものは夜行せず」
このことわざは、直訳すれば貴重な宝を持っている人は夜道を歩いてはいけないという意味。そこから大きな目的を抱くものは、その身を大切にし軽々しい振る舞いはするべきではないという意味でつかわれます。喧嘩同様にリスクのある事はしない方がいいという教訓が含まれています。
Cruise Ship Ocean - Free photo on Pixabay (90366)

「金持ち舟に乗らず」
このことわざの意味はお金持ちは沈没するリスクのある船には危険を避けて乗らない」という意味。船の事故が今よりずっと多かった昔、お金持ちはリスク回避のために船には乗らなかったということでしょう。

現在でもある程度高い地位にいる方は自分でクルマの運転はせずに運転手を雇っています。それは人に運転させて優越感に浸っているわけではなく、万が一事故などに巻き込まれても自分の身や時間を守れるように考えてのこと。やはりリスクに裂け、対策をしておくというのがお金持ち思考のようです。

外国にも「金持ち喧嘩せず」の類語があります。それは、Agree, for the law is costly.
この意味は「和解しろ。なぜなら訴訟はコスト(お金)がかかるから」ということ。争うということは失うものがあるということを合理的に考えることが重要なのです。
Dollar Currency Money - Free photo on Pixabay (90370)

これらのことわざから見えてくるのは、昔も現在も、お金持ちになるような人は財産や地位を守ることを第一に考え、慎重に行動しているということです。

金持ちが喧嘩をしない理由

Despair Alone Being - Free photo on Pixabay (90381)

「何か裏で悪いことでもしてないと金持ちになれない」とかお金持ちを悪者と決めつけている方もいますが、本当のお金持ちの方々は親切で優しく、人当たりもいい方がほとんどです。お金持ちイコール悪人と考えるのはかなりひがみや偏見が入った考え方だと思います。

もちろんお金持ちの方々も人間ですから機嫌の悪いときなど気分の上がり下がりはあるとは思いますが、一般の人と比べても気持ちの安定している人のほうが多く感じます。まさに「金持ち喧嘩せず」に見えます。では、なぜお金持ちの方々は優しく人当たりがいいのでしょうか。

その問いにお金持ちの本質が見え隠れしてきます。いくつかの例をあげながら見ていきましょう。

不自由のない生活で育つため穏やかな性格

Winter Woman Girl - Free photo on Pixabay (90403)

あまりにも恵まれた環境で温かく育てられると争いを知らないまま大人になるという信じられない人も世の中にはいます。生まれながらお金持ちの家で争いとは無縁に育つと、喧嘩をしようとも思わない上品で穏やかな人柄ができあがるのです。だって争いそのものをちゃんとしたことがないのだから仕方ありません。

嘘みたいな話ですが本当にそういう人もいるのです。そこまでではなくても、お金持ちには精神的な余裕があります。一般の人たちが日々の生活費を増やすために一生懸命働いたり、節約したりしたりして教育費や家やクルマのローンを払い続けているのに対して、

収入がいまゼロになっても生きていけるだけの資産を持っていて、人の時間を労働力というカタチで買えるお金持ちなら精神的にも時間的にもゆとりをもてるの当たり前です。不毛な争いなどする必要もないのです。

喧嘩の仕方が分からない

Boxing Fight Battle - Free photo on Pixabay (90416)

生まれながらに生活に困るということがなく争いとも無縁に育ったお坊ちゃん、お嬢様たちはそもそも喧嘩の仕方が分からないとう場合もあります。本人も怒ったり喧嘩をしたという記憶がないというのですから、我々一般人からするとまるで別世界の人のように思えます。いや、別世界の人なのです。

損をすることを避ける

Mistake Error Question Mark - Free photo on Pixabay (90427)

知り合いのお金持ちの中にスタッフ全員を招いて高級な食事をごちそうしてくれる方がいます。値段を見ると注文を躊躇してしまうようなメニューでも「細かいことは考えずに何でも好きなものを注文しなさい」というタイプです。でもこの方がビジネスとなると億単位の取引でも1円の損が許せないと言い出します。

損をするというよりは、無駄な出費を嫌うのです。スタッフにごちそうしてくれるのは、そうすることでスタッフがまた気持ちよく働いてくれる。そのための数十万円は彼にとっては喜んで払えるお金なのですが、無駄に出て行く1円は許せないものなのでしょう。そういう計算を常に頭の中でしているのです。

仮に争いになりそうな状況になったとしても、喧嘩をして得るものと喧嘩をして失うものを瞬間的に比較して、失うものが大きいと判断したら喧嘩はしません。損は絶対にしないのです。別のお金持ちの方の例ですが、ビジネスにおいてある顧客がクレームを言ってきたことがあります。
Pair Man Woman - Free photo on Pixabay (90437)

客観的に見てクレーマーの方が悪いと思える案件でした。そのお金持ちは一通り顧客の話を聞いた後、その顧客に謝罪金としてお金を渡して解決してしまいました。彼がその時に考えたのは失うお金より、クレームに対応する時間と労力、そしてその時間にできる仕事の生産量の方がはるかに大きいという判断でした。

人同士が争う時はそれぞれの意見や気持ちを相手に分かって欲しい、分からせようとぶつかり合います。クレームも自分の気持ちを理解してほしくて苦情を言っているケースが多いのです。そういう方のクレームをお金で解決することには賛否どちらの意見もあるかと思いますが、このケースも損を嫌うお金持ち思考の分かりやすい例えになると思います。

心に余裕がある

Waiting Appointment Schedule - Free photo on Pixabay (90441)

われわれ一般人はとかく時間に追われています。仕事に間に合うように起きて、決まった時間に通勤、仕事も案件ごとに締め切りがあって・・・と常に時間に追われながら暮らしています。お金持ちはお金で時間が買えることを知っています。

労働力というかたちで人を雇って自分の仕事をやってもらえば、その分の時間を自分や家族のために自由に使うことができます。運転手をやとってクルマで移動すれば、クルマの中の時間も自分のために使えます。万が一、事故などに巻き込まれたとしても自分で運転をしていなければ警察の聴取などに時間をとられることもありません。

お金の余裕は時間の余裕であり、時間の余裕は心の余裕となります。心に余裕があれば些細なことに腹を立てることも少なくなり、結果的に喧嘩をすることもなくなるのです。

人に対する妬みがない

Boy Teen Schoolboy - Free photo on Pixabay (90453)

人が誰かを妬む時、それは距離に比例します。アメリカで100億円のクジに当たった人がいると聞いても妬むことはまずありませんが、隣の家の人が100万円拾ったと聞くと妬んでしまう。距離が近いほど嫉妬の感情は強まります。

これは生活や仕事のレベル、そのステージの違いにおいても同じように当てはまります。プロサッカーのスタープレーヤーが人気の若手女優さんと結婚しても嫉妬はしませんが、同じ会社の同僚だと「なんであいつなんかと」と悔しく思ってしまう。これも距離です。

妬みや嫉妬は基本、同じレベルの人の間にしか存在しないのです。お金持ちは一般の人たちとは違うレベルの生活をしています。つまり世間に対して妬むということがないのです。

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