2019年7月29日 更新

記憶の宮殿の作り方とマスターするコツ!生活や勉強に役立つ実用例

記憶の宮殿は中世から使われていた、記憶のトレーニング方法です。この記事では記憶の宮殿の作り方から、それを活用した英単語の勉強方法など、一度マスターすると人生が変わる、記憶力をご紹介します。生活や勉強に役立つ実用例付きです。

記憶力アップの秘訣!記憶の宮殿

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「昨日勉強したことがボンヤリとしか思い出せない」「人の名前や地名が暗記できない」など、記憶が弱いと感じている人はたくさんいます。

一般的に記憶力は生まれつきの才能であったり、歳とともに低下してしまうなどといった認識がある人もいますが、記憶力は技術であって習得できるテクニックだという意識がある人はまだ少ないと思います。

2500年前の古代ギリシャに「記憶の宮殿」とう記憶術がすでにありました。

そしてこの記憶術は、現在でも一流の記憶力を持っている人達の間で使われています。
この記事では、記憶の宮殿について深堀りしてお伝えします。

記憶の宮殿とは

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諸説ありますが記憶の宮殿の誕生は、2500年前の古代ギリシャの時代にさかのぼります。詩人シモニデスによってその記憶術が誕生しました。

ある日シモニデスは、祝宴にゲストとして参加していました。
当日のローマには祝宴で詩を朗読することが、宴を盛り上げるイベントの時代です。詩人は自分の出番がくるまで待機していると、急に宴会場の建物が崩れ落ち、中にいた人達が全員亡くなりました。

死体は損傷がひどく見分けがつきません、そこで外で待機していた唯一の生き残りのシモニデスは、心の目で宴に参加していた人達がどこに座っていたのかを思い出します。そうすると誰がどこにいたのか明確に記憶していました。

そして詩人シモニデスは被害者の親族の手を取り、がれきの中から最愛の人の元へと導きます。
これをきっかけにシモニデスは気づきました、人間は数字や言葉をそのまま正確に覚えるのは苦手だが、視覚的・空間的な記憶には優れているということにです。

これが記憶の宮殿の記憶術の始まりでありました。

記憶の宮殿の仕組み

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記憶の宮殿は、一般的には「場所法」「座の方法」などとも呼ばれることがあります。
ポイントは3つあり、場所・記憶の対象・アクセスポイント(きっかけ)になります。

記憶の宮殿って名前から、少し難しいそうなイメージを受けますが仕組みは、頭の中でイメージする場所に、記憶の対象を配置してそれを簡単に思い出せるように、ストーリーや、きっかけになるキーを作ります。

場所の記憶は長期記憶として保存されやすい人間の仕組みを利用しています。

記憶の宮殿の使い手

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記憶は一つ競技としても人気があり、有名なのでは円周率や世界の国名などを覚えたり、大きな大会になれば、一定時間でたくさんの情報を一瞬で覚えるような記憶の宮殿の使い手たちが参加しています。

例えば一秒で十数桁のランダムな数字や文字を覚えたりするパフォーマンスは、テレビ番組の記憶力の達人と呼ばれる人達がよく披露する技でもあります。

このような通常を遥かに超える記憶力の持ち主は、生まれ持った才能の部分もありますが、その多くが努力によって獲得したテクニックでもあります。

全米記憶力チャンピオン

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全米では、記憶力に関するイベントが盛んに行われています。参加者は数百個以上あるランダムな数字や、面識のない人の顔と名前、詩などをわずか数分で丸ごと暗記します。

そこで私達が思うのは彼らが、特別な才能の持ち主であるということです。

ですが全米記憶力チャンピオン達は、自らの記憶力は人並みと変わらないといいます。記憶力は鍛錬によって鍛えるものだから、通常に比べて記憶することができるのです。

そして全米記憶力チャンピオン達が活用している記憶術が、2500年前以上からある記憶の宮殿というテクニックになります。

ハンニバル・レクター博士

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ミステリー映画の中でも人気の羊たちの沈黙、続編のハンニバルに出てくるレクター博士は、記憶の宮殿を使って強力な記憶力を持つ天才的な精神科医であり、殺人鬼のキャラクターです。

レクター博士は、記憶の中で千の部屋にもよる広大な記憶の宮殿を構築していて、拘束された身でありながら過去のどんな記憶にアクセスできてうえに、記憶の宮殿の中で生きることさえもできるような達人でした。

この映画をきっかけに、記憶の宮殿というテクニックが再び注文を浴びるようになりました。

記憶の宮殿の作り方

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記憶の宮殿とは、空間記憶術で頭や心の中でイメージする場所のことです。
記憶の宮殿に記憶したい対象を配置することですが、なぜこれほど、記憶する能力がアップするのでしょうか。

それは、人間がもつ空間記憶力の高さにあります。空間記憶力とは、一度通ったことのあ道や、友人の家の中など、記憶するつもりがなくても、何気に頭の中に長期間残っているものです。

これは人間が生存競争のなかで、生きのびるために空間記憶を高める必然性があったことが原因で、この能力が長けています。

場所を選ぶ

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一つ目のポイントは、記憶の対象を置く場所を決めることです。この場所は始めは、自分の部屋など日常生活に馴染みのある場所である方が、やりやすいです。

ですが慣れてくると場所は世界中のどこでもいいですし、自分だけのファンタジーの世界であっても問題がありません。

自分の部屋であれば、間取りや家具の配置まで細かくイメージすることができるので、簡単に記憶の宮殿を構築することができます。
そしてこの場所に欠かせないのが、アクセスポイントです。

アクセスポイントを決める

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