目次
与那国島の海底遺跡は人気のダイビングスポット
与那国島は日本最西端に位置していいる島であり、晴れている日には台湾を見ることができます。島は第三紀堆積岩でできており、自転車で3~4時間あれば1周できてしまうほどの小ささですが、起伏は激しいという特徴があります。
サトウキビや漁業、農業で生計を立てている島民が多いですが、最近では観光業も盛んになってきました。手つかずの自然が今も多く残ることを活かし、国内外から観光客が訪れています。
与那国島にある「海底遺跡」は与那国島にある観光スポットの中でも特にダイバーに人気のところです。今回は海底遺跡について詳しく紹介します。
サトウキビや漁業、農業で生計を立てている島民が多いですが、最近では観光業も盛んになってきました。手つかずの自然が今も多く残ることを活かし、国内外から観光客が訪れています。
与那国島にある「海底遺跡」は与那国島にある観光スポットの中でも特にダイバーに人気のところです。今回は海底遺跡について詳しく紹介します。
与那国島の海底遺跡とは?
世界には大小さまざまな海底遺跡があり、本当に遺跡が海底に沈んでいるものやなぜそこにあるのかよく分かっていないものなど、歴史も異なります。
ここでは与那国島の海底遺跡について、その歴史を紹介します。果たしていつ頃発見されたものなのでしょうか。
ここでは与那国島の海底遺跡について、その歴史を紹介します。果たしていつ頃発見されたものなのでしょうか。
1986年に発見される
via pixabay.com
海底遺跡が発見されたのは1986年のことです。地元のダイバーが島の南側に大きな階段構造があるのを発見しました。この時から「遺跡ポイント」と呼ばれ始めました。
その後もこのダイバーを中心として調査は進められ、1995年に新聞で取り上げられたことで注目を集めました。今でも海底遺跡は与那国島の大きな観光資源となっており、多くの人がダイビングしています。
与那国島ではジオパークや世界遺産としての登録を目指して、今でも調査が進められています。
その後もこのダイバーを中心として調査は進められ、1995年に新聞で取り上げられたことで注目を集めました。今でも海底遺跡は与那国島の大きな観光資源となっており、多くの人がダイビングしています。
与那国島ではジオパークや世界遺産としての登録を目指して、今でも調査が進められています。
遺跡として正式に認定されているわけではない
via pixabay.com
海底遺跡が発見された後、調査に名乗り出たのは琉球大学理学部の教授であった木村政昭氏でした。三次元地形探査機による音波調査やスキューバダイビングでの調査、年代測定などあらゆる方法での調査が行われました。
そして1998年には正式に遺跡として認めてもらおうと「遺跡発見届」を県に提出しました。ところが、遺跡には必ずあるはずの人が生活していた、関わっていた証拠が不十分であるとして、海底遺跡を遺跡として認定しませんでした。
観光的には「海底遺跡」という名前が知れ渡っていますが、今も自然地形なのか遺跡であるかは結論が出ていません。
そして1998年には正式に遺跡として認めてもらおうと「遺跡発見届」を県に提出しました。ところが、遺跡には必ずあるはずの人が生活していた、関わっていた証拠が不十分であるとして、海底遺跡を遺跡として認定しませんでした。
観光的には「海底遺跡」という名前が知れ渡っていますが、今も自然地形なのか遺跡であるかは結論が出ていません。
与那国島の海底遺跡がダイビングスポットになった理由
via pixabay.com
与那国島の海底遺跡の存在が多くの人に知られたのはわずか25年ほど前のことです。今では与那国島には欠かせない観光スポットとなっており、これを目当てに観光に来る人は多いため、経済を支えていると言えるでしょう。
では、どうして海底遺跡がこんなにも有名なダイビングスポットになったのでしょうか。その理由を解説します。
では、どうして海底遺跡がこんなにも有名なダイビングスポットになったのでしょうか。その理由を解説します。
謎のモニュメントや城壁
海底遺跡の最大のポイントは謎のモニュメントや城壁が手の触れられる距離で見られることです。特に歴史には興味がない人でも、長い間海の底でじっと佇んでいるものを間近で見るのはロマンを感じるでしょう。
まだ調査段階なので、もしかすると潜っている間にこれまだ誰も発見したことのないような遺跡の跡の第一発見者となる可能性もあります。歴史に残る大発見ができる可能性を秘めているスポットです。
代表的な遺跡ポイントは「城門」「二枚岩」「メインテラス」があります。1回のダイブで全てを見ることができ、くぐり抜けられる場所もあるので細部まで観察してみましょう。
階段部分に並んで座り、記念撮影をするのがダイバーの間で定番となっています。
まだ調査段階なので、もしかすると潜っている間にこれまだ誰も発見したことのないような遺跡の跡の第一発見者となる可能性もあります。歴史に残る大発見ができる可能性を秘めているスポットです。
代表的な遺跡ポイントは「城門」「二枚岩」「メインテラス」があります。1回のダイブで全てを見ることができ、くぐり抜けられる場所もあるので細部まで観察してみましょう。
階段部分に並んで座り、記念撮影をするのがダイバーの間で定番となっています。
大物の海洋生物に出会える
与那国島でダイビングする人の目的は海底遺跡だけではありません。与那国島の海は大物の海洋生物に出会える確率が高いことでも知られており、そちらを目当てに訪れる人もいるくらいです。
100%の確率で見られるわけではありませんが、条件が揃えばかなりの確率で見られるのがウミガメやイソマグロ、ロウニンアジといった生物です。かなりの大物であるジンベエザメやナポレオンに遭遇した人も少なくありません。
また、与那国島はハンマーヘッドシャークに会える確率が日本で最も高いと言われている場所です。シーズン中は何百匹ものハンマーヘッドシャークが群れを成して回遊している姿を見られることもあります。
100%の確率で見られるわけではありませんが、条件が揃えばかなりの確率で見られるのがウミガメやイソマグロ、ロウニンアジといった生物です。かなりの大物であるジンベエザメやナポレオンに遭遇した人も少なくありません。
また、与那国島はハンマーヘッドシャークに会える確率が日本で最も高いと言われている場所です。シーズン中は何百匹ものハンマーヘッドシャークが群れを成して回遊している姿を見られることもあります。
与那国島のダイビングのベストシーズン
via pixabay.com
海底遺跡があるのは与那国島の南東部です。ここは海風の影響を受けやすく、夏は海が荒れてダイビングできない日も少なくありません。
ダイビングは夏に行うイメージがあるかもしれませんが、海底遺跡を見るためのダイビングは冬がベストシーズンとされています。11月~5月にかけては季節風の影響を受けにくいため、波が穏やかでゆったりと見ることができます。
また、ハンマーヘッドが見られるのは12月~4月が多いため、この時期にダイビングを行う人が多いです。
ダイビングは夏に行うイメージがあるかもしれませんが、海底遺跡を見るためのダイビングは冬がベストシーズンとされています。11月~5月にかけては季節風の影響を受けにくいため、波が穏やかでゆったりと見ることができます。
また、ハンマーヘッドが見られるのは12月~4月が多いため、この時期にダイビングを行う人が多いです。
与那国島の海底遺跡の真相
via pixabay.com
発見されてから海底遺跡に関する研究は継続的に行われています。しかし、どのようにして海底遺跡ができたのか、自然にできた地形なのか遺跡が海の中に沈んだものなのかは特定されていません。
研究者の中でも意見が分かれており、結論は出ていないのです。ここでは、3つの海底遺跡の真相の説を紹介します。
研究者の中でも意見が分かれており、結論は出ていないのです。ここでは、3つの海底遺跡の真相の説を紹介します。
自然地形説(浸食説)
海底遺跡を自然にできた地形であると考えている人もいます。海底遺跡の岩質は侵食されやすいものであることが分かっています。そのため、マグマが冷却されるときに様々な亀裂が生まれ、そこから岩石が侵食されてできたと考えられていいます。
この現象は「方丈節理」と呼ばれており、階段状の地形が見られることもあるため、海底遺跡は人の手が加えられたものではないとしています。段差の大きさは様々であり、中には1m以上の大きなものもあります。
また、海底遺跡は10度から15度の傾斜が見られますが、人工物である場合、傾斜があるのは不自然です。この傾斜は八重山断層群に沿ってあるため、元から海底にできた地形と考えた方が論理的だとしています。
この現象は「方丈節理」と呼ばれており、階段状の地形が見られることもあるため、海底遺跡は人の手が加えられたものではないとしています。段差の大きさは様々であり、中には1m以上の大きなものもあります。
また、海底遺跡は10度から15度の傾斜が見られますが、人工物である場合、傾斜があるのは不自然です。この傾斜は八重山断層群に沿ってあるため、元から海底にできた地形と考えた方が論理的だとしています。
1 / 2