2019年7月10日 更新

リアルファーは生きたまま剥ぐ?作り方の実態とフェイクファーとの違い

リアルファーはうさぎなど様々な種類の動物を生きたまま毛皮を剥ぎ取ることで生産されています。非常に残酷な作り方です。そのためファーフリー宣言と言ってリアルファーを反対する動きがさかんになっています。様々な視点からフェイクファーとの違いにも触れていきます。

目次

リアルファーとは

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リアルファーのファーコートは様々なデザインのものがあり、一時期はそれが高級品とされてリアルファーのものでないと着たくない!と言う方が多かったのです。

ひとつのステータスでもありましたし、確かに暖かく手触りも良いことからリアルファーは根強い人気がありました。ですが最近は少しその流れが変わりつつあります。

ハイブランドなどでもリアルファーを使用しなくなったりと、少しずつ変化しつつあるのです。今回はそんなリアルファーについての現状を追求していきます。

実際の動物の毛皮

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リアルファーとはつまり、実際の動物の毛皮のことです。ラビットやラクーンなどの動物の毛皮を加工して製品にしているため、高価なものと言うイメージがあります。

ダウンのように体温を調整できるような機能もあることから、確かに着ると非常にあたたかく着心地が良いものばかりです。

そのためひと昔前まではお金持ちはリアルファーを着ていると言うようなイメージがあるように、ひとつのステータスだったのです。ですがそれも今では「真のお金持ちはリアルファーは着ない」と言われるようになりました。

合成繊維を用いてよりリアルファーに近づけたものはフェイクファー

Real Fake Typography - Free vector graphic on Pixabay (448069)

フェイクファーとは、アクリルなどの合成繊維を使用して毛皮のように加工しているもののことを言います。最近のフェイクファーはリアルファーと区別がつかないほど肌触りが良いものばかりです。

そして何より、発色が良いのでカラフルなファーなども沢山ありデザイン性が高いです。耐久性もありますし、リアルファーのように色々とお手入れをしなくて良いのも便利な点です。

ですがどちらにしてもファー製品はトラブルが起きやすいため汚れてしまった時などはクリーニング店に出すことをおすすめします。また、最近ではフェイクファーとは言わずにエコファーとも言われるようになっています。

リアルファーに使われる動物の種類

Fox Wildlife Animal - Free photo on Pixabay (448081)

実際にリアルファーに使われる動物の種類を紹介します。一般的にリアルファーと言うと一番最初にうさぎやミンクを想像する人が多いようですが、実際には様々な動物の毛皮が使用されています。

約26種類程度の動物が使われているとも言われており、それだけの動物が犠牲になっていると言うこともよくわかります。確かに防寒性にも優れていますが、一度考えてみることが必要です。

まずはそれぞれの特徴などを紹介していきます。どんな動物の毛皮があるのかを理解してみて下さい。

ミンク類

Brown Animal Tail - Free vector graphic on Pixabay (448095)

リアルファーの中でも有名なのがミンクです。毛が密生しており、保温力に優れています。そして何より、質感的にも光沢があり耐久性にも優れているため衣類に適しているのです。

オスは毛もふわふわでボリュームがあるため、マフラーやストールなどに使用されることが多いです。メスはオスに比べるとボリュームはありませんが質感が良いためコートなどに使用されるのです。

ミンクファーは質も良いため高級品と言われており、高値で取引されることも多いです。

フォックス類

Animal Fox Canine - Free photo on Pixabay (448107)

フォックスは毛の質感にも光沢があり少し長めの毛です。そして密度も高いことからゴージャスなデザインのものに使用されることが多いです。

密度が高くあたたかいうえに、毛先に向けて少し広がるような毛質はまさに華やかな印象になります。レッドフォックスは主にアウターなどに使われており、シルバーフォックスは大人っぽいアウターに使用されます。

ブルーフォックスは毛質が染めやすい毛質なため、様々な色に染められて使われています。フォックスと一言に言っても色々な種類が存在するのです。

キャット類

Lynx Miranda Crow Zoo - Free photo on Pixabay (448141)

オオヤマネコなどのキャット類の毛はとにかく柔らかく、長い毛がゴージャスな雰囲気になります。長い毛で更に斑点がある腹部の毛は非常に人気が高いです。

腹部だけで作られたコートなどは非常に高価なものとなります。ワシントン条約でも制約のある種類になるためなかなか、世に出回らないくらい貴重です。

そのためかマニアやコレクターの方たちからすると、たまらない代物なのです。このように、斑点などがあることに価値を感じている方もまだまだ沢山います。

ラビット類

Hare Rabbit Animal - Free photo on Pixabay (448444)

うさぎのファーも非常に有名ですし多く見られます。ふわふわな毛皮ではありますが、密度は低いため保温性なども低いのが特徴です。

1〜2年程度で毛が寝てしまうようになるので耐久性に優れているとは言えません。そのため安価で取引されています。アンゴラうさぎと言う品種は毛がとてもふわふわなので人気があります。

アンゴラうさぎの毛皮は保温性にも優れていると言われています。何より、様々なカラーのうさぎがいるので色々なデザインに対応できるのも魅力のひとつです。

ラム類

Lamb Farm Sheep - Free photo on Pixabay (448467)

生後5ヶ月までの子羊の皮をラムと言います。そして羊の毛皮についてはムートンと呼ばれています。ムートンはまさにムートンブーツなどで多く使われています。

ラムの中でも、チベットラムやチキャンラム、カラクールラムなど様々な種類があります。ムートンは羊の毛が付いたままの革になります。ジャケットなどでも多く使われます。

通気性に優れているため、機能的にも良いとされており人気があります。ラムは日本では錦綿羊とも言われています。

リアルファーが好まれる理由

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