2019年7月19日 更新

口噛み酒は実在する?「君の名は。」で話題になった口噛み酒の作り方

太鼓の日本に実在していたと言われる口噛み酒。映画「君の名の。」の中の重要なシーンにも口噛み酒が使われていたのをきっかけに、再び注目をされました。この記事では口噛み酒の作り方から、その由来まで徹底的に深掘りしてお伝えします。

目次

映画で話題になった「口噛み酒」

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映画「君の名は。」で話題になるシーンといえば、口噛み酒のシーンです。
上映された当日から、色々な意見がかわされています。

その原因となるのが、口噛み酒が造られる過程にあります。日本最古のお酒ともいわれる口噛み酒が、どのような手法を取り入れて、原料からアルコールに発酵させていたのか......

一度見ると絶対に忘れれないシーン、口噛み酒について徹底的に深掘りしてお伝えします。

映画「君の名は。」について

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2007年に「秒速5センチメートル」2013年には「言の葉の庭」などの誰も経験したことない、アニメーションの新領域を作り出しきた気鋭のアニメーション映画監督の新海誠さんの最新作でもある「君の名は。」は、伏線が張り巡らせていて、次々と回収される緻密なストーリーと圧倒的なスケールで描いた作品です。

夢の中で入れ替わるという、子供に頃に一度は思い浮かべたイメージを、具現化してくれています。

この作品には作画監督には「千と千尋の神隠し」などを手がけてきた、安藤雅司さん。
キャラクターデザインには「心が叫びたがっているんだ。」などで若き才能溢れる田中将賀さんが努めています。

あらすじ

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千年ぶりとなる彗星の来訪を1ヵ月後に控えた日本。
東京に憧れる田舎暮らしの女子高校生、宮水三葉は憂鬱な毎日をすごしていた。なぜなら、家系の宮水神社の古き習慣で、口噛み酒を造らなくてはならないからだ。

思春期だけあって、周囲の目が余計に気になれる年頃だけに、都会へ強く憧れを抱いている。
そんな彼女の願いは「来世は東京のイケメン男子にしてくださいーい」だった。

そんなある日、自分が男子になる夢を見る、見覚えのない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並みに始めは困惑しているが夢だと開き直り、憧れのカフェで大好きでスイーツをたくさんほおばる。
Japan Travel Nature - Free photo on Pixabay (493382)

一方、東京の街で父と暮らす男子高校生の立花瀧には、奇妙な出来事が起きていた。
夢の中で、自分が女子高生になっているのだ。

何度も繰り返される不思議な夢に、次第にそれが夢のではなく、入れ替わってることに気づきます。

対称的な町で暮らす二人の入れ替わる生活が次第と楽しくなり、互いの気持ちが打ち解けてきた矢先、突然入れ替わりのが途切れてしまう。

つながりが途切れたことで初めて自分の気持ちに気づく瀧は、三葉に会いに行こうと決心する。頭の中でイメージに残っている街並みのスケッチを手がかりに、彼女を探す旅にでるが、辿り着いた先には意外な真実が待ち受けていた......

出会うことのない二人の出遇い、運命の歯車が動き出します。

登場人物

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宮水 三葉

物語の中で、口噛み酒を造る女子高校生。母は早死して父は家を出ており、小学生の妹と祖母と3人暮らしている。今どきの女子高校生だが、家系の宮水神社の風習には嫌気が差している。友人たちと小さく狭い町を嘆き、東京の華やかな生活に憧れを抱いている。

立花 瀧

建築や美術に興味を持っている男子高校生。平凡であるが東京で、友人たちと日々楽しく過ごしている。バイト先のイタリアンレストランで、同僚の奥寺先輩へひそかに好意を寄せている。

宮水 一葉

三葉の祖母で、物語の中で重要なキーマンになる人物。宮水神社の現在の神主であり、全体の物語で重要なポイントになる「結び」について三葉に問いて聞かせる。三葉の母である娘が亡くなり、三葉の父が家を出たあと、三葉と四葉を女手一つで育ててきた。
Dawn Sun Mountain - Free photo on Pixabay (493435)

奥寺 ミキ

滝のアルバイト先の先輩。美人でオシャレな女子大生で、瀧も含めた男子たちの憧れの的。

勅使河原 克彦

三葉の高校の同級生で、オカルトマニア。三橋に恋心を描いている。

名取 早耶香

三葉の幼馴染でおっとりした癒やし系。同級生でもある勅使河原に思いを寄せている。

口噛み酒登場シーンについて

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「君の名は。」はラブコメディですが、劇中にはラブシーンはありません。その中で二人を結びつける役目をするのが、口噛み酒です。

物語の前半で三葉が宮下神社の風習で面前で、巫女舞いを舞って、口噛み酒を造るシーンがあります。

そこで口噛み酒が世界最古の酒であることや、コメをかんで吐き出して放置しとくだけで、自然発酵してアルコールになること表現しています。

またこれがキスのメタファーとして、物語の後半の伏線となっています。

口噛み酒は実在しているのか?

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口噛み酒は世界最大のお酒として、実際に世界中で造られていました。原料は地域によって様々ですが、穀物類が使われています。

君の名は。の物語の中で使われていたように、御神体の奉納するためにも使われますが、昔は一般的に口噛み酒が飲まれていたと言われています。

口噛み酒の歴史

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口噛み酒の由来は不明で、ハッキリと分かっていません。穀物以外のでんぷんを含んだ主を食料としていた東南アジアの辺りが、発生地ではないかといわれています。

また日本に口噛み酒が伝わったのは、縄文時代以降であるといわれています。古い書物に、酒を造ることを「かむ」と表現していて、日本最古のお酒であると考えられています。

蒸留酒である泡盛が普及する以前は、沖縄では口噛み酒が一般的な酒造法であり、口噛み酒が、100年前の沖縄には存在していたことは確かなことのようです。

現在は日本で販売されていない

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