2020年3月1日 更新

世界一辛い唐辛子は一体何?もはやどれも辛すぎる唐辛子をランキング!

日本で唐辛子といえば鷹の爪です。しかし、世界には数え切れないほどの唐辛子の品種があり、鷹の爪とは比べものにならないほど辛いものも多くあります。中にはギネス認定されているものも。そこで今回は、世界で1番辛い唐辛子について、ランキング形式で紹介します。

危険度MAX!世界一辛い唐辛子ランキング

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世界には様々な唐辛子の種類があります。現在は遺伝子の組み換えなどで品種改良の技術が上がっており、常に新しい唐辛子を求めて研究や栽培が行われています。

日本では唐辛子を使った料理が少なく、乾燥させた鷹の爪を使うことも多いですが、世界には唐辛子を多く使う料理を昔から食べているところもあります。スーパーに行くと何種類も唐辛子が置かれており、それぞれ使い分けていることもあります。

このように奥が深い唐辛子ですが、今回は世界一辛い唐辛子をランキング形式で紹介します。なお、このランキングは常に更新し続けられており、今後もさらに辛い唐辛子が登場することはほぼ間違いありません。

第10位 「ナガ・ヴァイパー」

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ナガ・ヴァイパーは、イングランド在住のジェラルド・ファウラーによって開発され、2011年に世界1辛い唐辛子としてギネスに認定されました。

当時世界で最も辛いと言われていた「トリニダード・スコーピオン」「ブート・ジョロキア」「ナガ・モリチ」の3種を掛け合わせて作られた品種のため、その辛さは群を抜いています。

ナガというのは「コブラ」、ヴァイパーは「毒蛇」を表しています。辛さを示す単位にスコヴィル値を用いるのですが、ナガ・ヴァイパーは130万を超えています。

最初の数秒は甘い香りとフルーティーさを感じられますが、すぐに辛味にかき消され、1時間は動けなくなると言われています。常識を超えた辛さから、アメリカでは軍事用としてスパイス爆弾や催涙弾としての使用を検討していると噂されています。

第9位 「ナーガ・モリッチ」

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ナガ・モリチは激辛唐辛子で有名なブート・ジョロキアから生まれた品種です。北部インドやバングラデシュで栽培されています。スコヴィル値は100万~150万とされており、ブート・ジョロキアの辛さを超えています。

ジョロキアというのはアッサム語で唐辛子を意味しており、世界的に名の知れた唐辛子です。現在、新しく激辛唐辛子を開発する際にはこのブート・ジョロキアを元にすることも多いです。

激辛なため、舌や食道が焼けるような痛みを伴いますが、一方で花のような甘みも感じる風味豊かな唐辛子です。

第8位 「ドーセット・ナガ」

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ドーセット・ナガは、ナガ・モリチの変種としてイギリスで爆発的な人気となりました。イギリスのドーセット地方に住むマイケル夫妻は1994年から唐辛子専門のブランドを立ち上げました。

当時イギリス国内には多くのバングラデシュからの移民がおり、彼らが日常的に激辛唐辛子を食べていることにヒントを得て、2002年からナガ・モリチの栽培を始めました。そして2005年、これまでのギネス記録のスコヴィル値を大きく超える品種が出来上がり、2007年にギネス認定されました。

当時、激辛唐辛子は熱帯地域でしか栽培できないとされていたため、涼しいイギリスで栽培できたことは衝撃を与えました。ナガ・モリチとほとんど見た目は同じですが、辛さはナガ・モリチ以上です。

激辛唐辛子として知られるハラペーニョと比べると、最大で639倍もの辛さがあります。しかし果実的な甘みもあるため、ホットソースやスープなどのアクセントとして用いられることもあります。

第7位 「トリニダード・スコーピオン・ブッチ・T」

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2011年にオーストラリアでブッチ・テイラーによって発見された「トリニダード・スコーピオン・ブッチ・T」は3年間に渡って最も辛い唐辛子として2011年3月からギネス記録を保持していました。スコヴィル値は146万ほどです。

シネンセ種の栽培品種であり、トリニダード・スコーピオン種を元にしています。辛さを増す秘訣は、ミミズ堆肥を作っている農場の流去水で土壌を肥やすこととされています。

第6位 「7ポット・ダグラー」

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7ポット種から生まれた「7ポット・ダグラー」は、熟すと茶色い実になることから「チョコレート7ポット」と呼ばれることもあります。トリニダード島を原産としており、果実と言うよりもナッツのような風味が口に広がります。

激辛唐辛子の中でも風味豊かな品種として知られています。スコヴィル値は92万~185万と幅広く、個体や環境で辛さは大きく異なります。茶色い見た目なのでそれほど辛くないとなめてかかると痛い目を見ること間違いなしの恐ろしい品種です。

第5位 「コモド・ドラゴン・ペッパー」

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140万~220万のスコヴィル値を誇るのが、イギリス発祥の「コモド・ドラゴン・ペッパー」です。キャロライナ・リーパー同等の辛さはありますが、ギネス認定には届きませんでした。

ドラゴンが火を噴いたような熱さが体中を襲います。たった数ミリかじっただけでも全身から汗が吹き出し、しばらく動けなくなるほどの威力があります。

甘さもありますが、辛さによってすぐにそれはかき消され、後には痛みだけが残ります。

第4位 「トリニダード・モルガ・スコーピオン」

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トリニダード・スコーピオン種はトリニダード・トバゴ原産の品種ですが、その中でもモルガという地域で育てられているものを「トリニダード・モルガ・スコーピオン」と言います。

スコヴィル値は120万~200万程度であり、殺人レベルの辛さが襲いかかると恐れられています。スコーピオンという名前は、実がサソリの毒針のように尖っていることから名付けられました。

第3位 「キャロライナ・リーパー」

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ドラゴン・ブレス・チリが開発するまで世界1辛い唐辛子に君臨していたのは「キャロライナ・リーパー」です。かつて辛さで世界記録を持っていたゴースト・ペッパーとレッド・ハバネロを交配して生まれました。

スコヴィル値は157万程度ですが、環境によっては220万まで上がることもあります。2013年にトリニダード・スコーピオン・ブッチ・Tを抑えてギネスに認定されました。

辛いことで有名なブート・ジョロキアの2~3倍の辛さがあると言われています。リーパーというのは「刈り手」を意味し、キャロライナ・リーパーの辛さを人の首を刈り取る死神に喩えています。

第2位 「ドラゴン・ブレス・チリ」

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2017年に世界1辛い唐辛子として認定されたのは、イギリス・ウェールズ産の「ドラゴン・ブレス・チリ」です。スコヴィル値は248万です。

食用には向かないほど辛いため、イギリスでは麻酔にアレルギーがある人のために、ドラゴン・ブレス・チリから抽出した辛味オイルを使って麻酔薬に代用できないか研究が進められています。これは辛み成分に皮膚を麻痺させる作用があるためです。

素手で触るだけで火傷してしまうと恐れられており、研究時には防護服の着用が望まれるほどの威力があります。

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