2020年2月12日 更新

日本三大鍾乳洞とは?自然が作り出した大迫力の鍾乳洞の見どころを徹底紹介!

自然の偉大さや荘厳さを感じるスポットと言えば山や海が思い浮かぶ人も多いでしょう。しかし、今、鍾乳洞が注目を集めています。日本にも鍾乳洞はあり、「日本三大鍾乳洞」が存在します。今回は、日本三大鍾乳洞や有名な鍾乳洞について詳しく紹介します。

幻想的な魅力が詰まった「三大鍾乳洞」を紹介!

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人類が始まったころ、人間の暮らしはとてもシンプルでした。しかし近年、テクノロジーが進化してきて便利な世の中になっています。

そんな中で、自然の偉大さや癒しは人の力では作ることができないため、今、自然の美しさを改めて感じようとする動きが広まっています。

鍾乳洞はその中でも長い時間をかけて作り上げた自然の美しさを見ることができるスポットです。今回は、日本三大鍾乳洞と呼ばれるものを中心に、日本や世界で有名な鍾乳洞を詳しく紹介します。

鍾乳洞とは?

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鍾乳洞は石灰洞とも呼ばれています。石灰岩が長い時間をかけて地表水や地下水によって浸食されることによってできる、自然の洞窟です。

石灰岩は、大昔に海中で暮らしていたサンゴ礁や貝殻などのカルシウムを多く含む生物が重なり、固い岩石となったものです。雨が降って地面に落ちると、地層を通る間に酸性の水となります。

石灰岩は酸性の水に溶ける性質があるため、様々な形へと変化します。つららのように沈殿物が洞窟の天井からぶら下がるように成長していきますが、これは「鍾乳石」と呼ばれます。

1センチ成長するのに50~70年もかかると言われています。

自然が作り出した鍾乳洞を冒険できる「高知県・龍河洞」

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日本三大鍾乳洞の1つ目は、高知県にある「龍河洞」です。香美市にあり、1934年に国の天然記念物および史跡に指定されました。

洞内からは弥生土器が出土しており、弥生土器と鍾乳石が一体化したものも見られます。

では、龍河洞の見どころやアクセス方法を紹介します。

見どころ

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龍河洞の魅力は、観光コースの他に「冒険コース」が用意されている点です。事前予約が必要ですが、ヘッドランプにつなぎ服、長靴と本格的な冒険スタイルでナビゲーターと一緒に周れます。

観光コースでは行けないところまで進めるため、冒険コースを選んだ人しか見れない景色があります。長靴のレンタル料に1,000円、冒険コース利用料に1,000円かかります。

また、龍河洞には国の特別天然記念物のオナガドリをはじめとする高知でしか見られない鳥を集めた「珍鳥センター」と、入場無料で鍾乳洞の歴史を学べる博物館が併設されています。

更に龍河洞では、婚活イベントの一環として「ナイトツアー」が開催されることもあります。プロジェクションマッピングと鍾乳洞のコラボレーションを見ることもでき、ハンドライトで照らしながら進んでいくドキドキ感が恋の始まりになるかもしれません。

アクセス方法

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鍾乳洞はアクセスしにくい場所にあることも珍しくありませんが、龍河洞は観光客に優しく、公共交通機関で行くことができます。

JR土佐線の土佐山田駅で下車し、とさでん交通バスに乗り換えましょう。「龍河洞」行きに乗り、20分程で着きます。また、はりまや橋と龍河洞の直通バスも1日4本運行しているようです。

車でアクセスする場合は、高知自動車道を利用し、南国ICからおよそ25分で到着します。高知空港からは車で15分程です。

神秘的な地底湖が魅力「岩手県・龍泉洞」

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岩手県下閉伊郡にある「龍泉洞」は、総延長4,088m、高低差249mの鍾乳洞です。8つの地底湖を持っていますが、世界でも有数の透明度を誇っており、1985年に名水百選にも選ばれました。

洞窟内にはコウモリ類が5種類生息しており、洞窟とともに国の天然記念物となっています。それでは、龍泉洞の魅力やアクセス方法を見ていきましょう。

見どころ

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龍泉洞を訪れる際に外せないスポットといえば、地底湖です。8個が発見されていますが、一般公開されているのはこのうちの3つです。

第一地底湖は水深35m、第二地底湖は水深38m、第三地底湖は水深98mです。他の地底湖については潜水調査が進められており、全貌が明らかになれば今後公開される可能性もあります。

龍泉洞の地底湖は透明度が高いため、引きずりこまれていきそうなほど青く、「ドラゴンブルー」と称されるのも納得です。

その綺麗さにはっと息をのむ人が多い場所であり、水中ライトの反射によって見え方が異なり、いつまでも眺められそうなほど美しいです。

アクセス方法

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車でアクセスする場合は、国道455号もしくはしもへいグリーンロードを目指しましょう。盛岡市からは2時間程度、花巻空港からは2時間半程度、八戸市からは2時間程度で着きます。

電車の場合は盛岡まで新幹線で行き、岩泉・龍泉洞行きのJRバスが便利です。盛岡駅からバスで2時間10分程で龍泉洞に到着します。

花巻空港からバスが出ているので、わざわざレンタカーを借りる必要はありません。このようにアクセスしやすい場所にあることも、遠方から訪れる人が多い理由の1つです。

百枚皿・石灰華柱を見るなら「山口県・秋芳洞」

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日本三大鍾乳洞最後の1つは、山口県美祢市にある「秋芳洞」です。この洞窟は地下100-200mのところに位置しており、約1キロに渡って一般公開されています。鍾乳洞としては日本最大規模です。

総延長は10,300mとされ、日本では3番目に長い鍾乳洞とされています。昔から信仰の対象に用いられていることもあり、特にこの地域では干ばつが起こっていたため、雨乞いがされていました。

現在は秋吉台国定公園に属しており、2015年には日本ジオパークに選ばれました。

見どころ

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