2019年8月28日 更新

創価学会の葬式が怖い?創価の葬式の特徴や流れ・マナーとは

日本の宗教法人である創価学会、そのお葬式は私たちが普段参列しているお葬式とはちょっと違います。どうやら世間では、創価学会のお葬式は怖いとの噂もあるようです。今回は創価学会のお葬式の特徴や、知っておいたほうが良いマナーなどを紹介します。

創価学会の葬式は怖い?

 (573181)

一定の年齢を超えれば大体の人が参列したことがあるお葬式ですが、一般的に日本のお葬式は「仏式葬儀」と言われるものです。これはお付き合いのあるお寺から僧侶を呼んでお経をあげてもらい、戒名をいただき葬儀を執り行います。

亡くなった後日取りを決定して、「通夜」「葬儀・告別式」を行うのが一般葬、家族だけで行う家族葬などを行う人が多いでしょう。他にも一日葬、密葬、直葬などがありますが、すべて仏式葬儀です。なぜなら普段意識はしていなくても、日本人のほとんどが仏教徒ということになっているからです。

しかし日本には他の宗教もたくさん存在しています。それぞれお葬式の形がありますが、今回は創価学会のお葬式について紹介します。創価学会って何?創価のお葬式って怖そう…そんな疑問を解決していきましょう。

創価学会とは

 (573193)

時々「親が学会員」「自分が創価の二世会員」という知り合いがいることがありますが、熱心に勧誘してくる場合もあれば特に勧誘されず普通にお付き合いできる場合もあります。勧誘されると少し引いてしまう人も多いのではないでしょうか。

日本人が認知している宗教の中では比較的メジャーな存在である創価学会ですが、無宗教が多い日本人は宗教に対して偏見を持ってしまいがちです。創価学会がどのような宗教なのか知ることで恐怖心を減らしましょう。

日本の宗教法人

 (573230)

1930年に創立された団体で、1952年に宗教法人として正式に発足されました。創価学会の「創価」とは、「価値創造」という意味です。「生命の尊厳」を確立させ、それに基づいた「万人の幸福」と「世界の平和」の実現を目標としています。

幼稚園から大学院までの一貫学校教育システムを有しており、日本国外にもあります。創価大学はスポーツなどでも有名な大学です。

また関連企業や関連団体も多く存在していて、支持団体としては自民党とともに与党である公明党があります。政教分離という大義名分はありますが、公明党から出馬する政治家は創価学会員と考えていいでしょう。

大乗仏教である日蓮の仏法を信奉している

 (573272)

創価学会は大乗仏教の真髄と言われている、日蓮大聖人の仏法を信奉する団体です。「自分の幸福を願うならば、まず周囲の平和を祈るべきである」という日蓮大聖人の教えをもとに、一人一人の幸せだけではなく真の平和・幸福社会の実現を目指していると述べています。

日蓮大聖人が示した南無妙法蓮華経の文字曼荼羅を本尊とし、日蓮大聖人の著作や書状を聖典としています。主な修行は「南無妙法蓮華経」の題目を御本尊に唱え、祈ることです。これにより、誰でも自分の中の仏の生命を開くことができ、生命が浄化され、苦難を乗り越える力強い生命力を引き出すことができると説いています。

会長は池田大作

 (573277)

創価学会の現会長は2006年に就任した原田稔氏ですが、有名なのは第三代会長にして現名誉会長である池田大作氏です。19歳で創価学会に入会し、1960年に創価学会第三代会長に就任しました。約20年間の在任中に、創価学会の飛躍的・国際的な発展に尽力したと言われています。

国家勲章、大学からの名誉学位、国連や学術機関からの表彰、更にはガンディー平和賞などが授与されています。2015年には、あのノーベル平和賞の候補に名前が挙がっていると報じられました。

会員世帯数は827万世帯

 (573313)

創価学会の国内信徒数は、公称827万世帯2000万人と言われています。これは日本の総人口の約1/6にあたりますので、本当のところはわかりませんが積極的に活動していない信者も含めると相当数いるのは間違いありません。

また海外にも信者がおり、公称では海外全体での会員数は約150万人とされています。特にお隣の国、韓国では国民の50人に1人が会員とされ、その人数は100万人とも言われています。

その証拠に池田大作氏の著書「ありがとう、韓国」が、2012年に韓国の週間ベストセラーランキングに入りました。創価学会側は否定していますが、韓国では学会の「政治的影響力」を危惧する報道がされたことがあるほど知名度が高いようです。

創価学会の葬式・友人葬の特徴

 (573380)

創価学会がどのような宗教法人なのか概要を学んだところで、さっそくお葬式について紹介していきます。先ほども述べた通り、仏式葬儀は一般葬がよく見る形式のお葬式です。

最近では、仏式葬儀でも家族や親しい友人、知人を中心に行う家族葬が広まってきていますが、25年以上前から創価学会では、身内だけで行われる「友人葬」と呼ばれるお葬式が行われてきました。この「友人葬」は一般の人には馴染みがなく、参列した人は驚くことが多いようです。

友人葬とは

 (573395)

創価学会で「友人葬」が始まったのは、1991年のことです。創価学会が日蓮正宗から破門された年でもあります。それより前は、学会員のお葬式は日蓮正宗式にならい、現在の一般葬に近いものだったようです。

「友人葬」は簡単に言うと、学会員が「聖職者」の代役をして執り行うお葬式です。このお葬式で何よりも大切なのは、故人を忍ぶ「まごころ」であると創価学会では教えています。故人の成仏とお葬式の形式はまったく関係がないとされており、成仏はあくまでも故人の生前の信仰によるものという考えです。

お通夜の内容

 (575593)

友人葬は大まかな流れとしては一般葬と同様です。お葬式の前日に、お通夜が行われます。内容も仏式葬儀と大部分が同じで、読経や焼香、弔辞や弔電の紹介など馴染みのあるものですので戸惑うことは少ないでしょう。他の宗派や宗教の人も問題なく参列できますので、安心してください。

取り仕切るのは一般葬のように僧侶ではなく、学会員の人たちが複数名で行うことが多いようです。日蓮大聖人の教えにより仏法の教えから外れなければ、その地方の風習も取り入れて行われます。

僧侶を呼ばない

 (575623)

1 / 5

関連する記事 こんな記事も人気です♪