2020年1月30日 更新

青森の方言がかわいい!方言の種類や一覧・分かりにくい言葉なども!

フランス語にも似た響きが特徴的な青森弁。聞き取りにくい方便として紹介されることも多いですが、実はとてもかわいい方言がたくさんあります。青森の方言でも種類分かれる津軽弁と南部弁の違いや、良く使われる方言一覧などを紹介します。

ゆったりとした話し方で柔らかい抑揚のあるイントネーションが特徴的な青森の方言は、心地よさすら感じます。青森の方言と聞いて、イメージする語尾は「~べ」という人も多いのではないでしょうか?

濁音で終わるのが特徴的な青森の方言ですが、もちろんそれだけではありません。テレビなどで何気なく耳にしていた語尾も実は青森の方言だったということもあります。次は語尾に焦点をおいて、青森の方言をみてみましょう。

~きゃ

幅広い文章の語尾に使われるのが「~きゃ」です。ニュアンスとしては「~だよね」「ですか?」「~ね」などのような意味で使われています。例えば「んだっきゃ」なら「そうだよね」、「誰んだっきゃ?」は「誰のですか?」という感じです。

語尾だけではなく、助詞としても使われています。助詞の場合は「したっきゃ」=「そうしたら」、「わきゃ行く」=「私は行く」という使われ方です。

~じゃ

「~じゃ」という方言は、耳にしたことがある人も多いでしょう。特徴としては「~してしまった」「~しなさいよ」などと少し語尾を強める時に使われることが多いです。例えば「はやぐせじゃ」と言われたら「早くしなさい!」と言われているということ。

津軽弁では少し語尾を強くする時に使われますが、南部弁だと少しまろやかな意味合いで使われるようになります。南部弁を使用する人に「無理だじゃ」と言われたら「無理だよ」という意味になります。

~けろ

「~してください」という意味で使われるのが「~けろ」。相手に指示をする時や、お願い事をする時に使われる語尾ですがとてもキュートに聞こえる青森の方言のひとつです。

「それ取ってけろ!」と言えば、カドを立てずにお願いごとができると思いませんか?

~びょん

青森の方言がフランス語に似ているとも言われるきっかけとなったのが、この語尾と言っても過言ではないでしょう。「~だろう」という文章の語尾に使われている方言です。青森で使われている方言の中でも、かなり特徴的な語尾となっています。

「~びょん」は”違う”、”だめ”などの否定的な言葉を使う時の語尾に使われることが多いです。例えば「まいねびょん」と言われたら「駄目だよね」という文章になります。ちなみに「まいね」とは、青森の方言で「駄目」という意味です。

青森の方言一覧【日常会話】

津軽弁 雑談中のおばさま。

次に紹介するのが青森で一般的に使われている方言です。県外出身の人が青森で暮らす時には、これを知っておくと意味や感情が理解しやすいので便利かもしれません。

また青森県出身の人が思わず口にしてしまった時にも、理解できるとお互いが幸せな気持ちになれるはず。青森の方言に興味がある人はチェックしてみてはいかがでしょうか?

わいは!

「ありゃま!」「あらまぁ」という意味で使われているのが「わいは!」です。青森県内でも津軽弁で一般的に使われています。びっくりした時や、感情をより豊かに表現したい時に使われることが多いです。

例えると「わいは!たまげだな(ありゃま!驚いた!)」や「わいはーめんごいな(あらまぁ、かわいらしいこと!)」というような感じでしょうか。津軽弁で主に使われている方言ですが、南部弁だと同じ意味で「じゃじゃじゃ」という方言になります。

んだんず?

「そうなの?」という意味で使われるのが「んだんず?」です。ハッキリと明確に発音しない文字も多い青森の方言ですが、この言葉を使う時は”ん”はしっかりと発音します。最初の文字にある”ん”をしっかり発音しないと「だんず」になってしまい、お尻という意味になってしまうので注意が必要です。

ありがとーごし

初めて聞いた人でも察することができるように「ありがとーごし」は「ありがとうございます」という意味です。方言になると、より心がこもった感じに聞こえるのが不思議なところ。

県外の人が発音するのは難しいかもしれませんが、青森出身の人がこの言葉を県外で発した時は、とても感謝をしていると捉えて良いでしょう。

まいね

先述している例文でも使われているように「駄目」という意味で使われているのが「まいね」です。主に津軽弁で使われていますが、南部弁では使っていない地域もあります。使っている地域では「まいね」と表現するところもあるようです。南部弁では同じ意味を表す時に「わがね」という方言を使います。

へば

「それじゃぁ」「じゃあね」「さよなら」を意味する青森弁が「へば」です。別れの挨拶をする時の標準語である「バイバーイ」と同じような感覚で「へばねー」と使います。地域によっては”せば””だば”と表現することも。意味や使い方は同じです。

意味が分かりにくい青森の方言

標準語を津軽弁に全力でしてみたっ!【津軽弁講座】

さらにディープな青森の方言の魅力に迫っていきましょう。一瞬聞いただけでは意味がわかりづらい方言を紹介します。青森出身の人と会話をする時に距離を縮めるきっかけとなったら幸いです。意味がわかりづらい方言でも現在まで一般的に使われているのは、とても素敵なことだと思いませんか?

じょっぱり

「じょっぱり」とは「意地っ張り」「頑固」などを意味します。一見ネガティブなワードにも捉えられがちですが、青森で誕生した日本酒の名前や、居酒屋の名前、ねぷた祭りで使う太鼓の名前にも使われているほどなので愛着を持たれている単語です。

主に津軽弁で使わている方言です。南部のじょっぱり、津軽のじょっぱりなどというセリフがあるように県民性を表した言葉とも言えます。

めぐせ

「恥ずかしい」という意味で使われるのが「めぐせ」です。津軽弁と南部弁どちらでも使われていますが、少し意味が異なります。津軽弁では相手にも自身にも使われているのに対し、南部弁では相手に対してだけ使われているようです。南部弁では「恥ずかしい」という意味の他に「見苦しい」という意味も。

地域によっては相手に対してネガティブなイメージを持つ際に使っていることもあるので、少し注意が必要かもしれません。

つけらっと

2 / 3

関連する記事 こんな記事も人気です♪