2019年12月13日 更新

ミャンマーの治安は大丈夫?治安情報と注意したい犯罪の種類まとめ!

バガン遺跡をはじめとする数々の仏教遺跡を有するミャンマーは、日本でも人気の旅行先です。しかし、最近では治安情勢が悪化しているとの報道も。そこでこの記事では、ミャンマーの気になる最新治安情報と気をつけるべき犯罪の手口について解説しています。

ミャンマーの治安は?旅行するのは危険?

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ミャンマーは東京から10時間ほどでアクセスできる東南アジアの国です。歴史的に日本と深いつながりがある国ですが、タイや中国などの周辺諸国と比べると観光地としてはややマイナーだと言えるでしょう。

しかし、2019年に世界遺産に認定されたバガン遺跡をはじめとする多くの仏教遺跡を有するミャンマーは、観光地として密かな人気を集めており、訪れる価値が十二分にある国です。

ただ、近年ではロヒンギャの難民問題やテロなど治安情勢の悪化がよく報道されているため、ミャンマーを旅行してよいのか不安に感じる方もおられることでしょう。この記事では最新のミャンマーの治安情報について解説しているので、ぜひご覧ください。

2019年現在のミャンマーの治安

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日本でなされるミャンマー関連の報道は、武装組織によるテロやロヒンギャの難民問題などネガティブなものが大半であるように感じられるでしょう。ですが、実は毎年多くの日本人観光客がミャンマーを訪れています。

果たして、ミャンマーは海外旅行に慣れていない人であっても安心して訪れることのできる国なのでしょうか?ここからは、ミャンマー旅行に行くべきかどうか迷っている方のために、ミャンマーの治安情報の概略について解説していきます。

ネピドー・ヤンゴン含む国土の大半の治安はさほど悪くない

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ミャンマーに旅行する日本人の大半が訪れるのは、ミャンマー最大の都市であるヤンゴンや首都のネピドーです。結論から言うと、ヤンゴンやネピドーを含むミャンマーの大半の地域は、旅行を控えるほど危険ではありません。

現に、女性一人でもミャンマー旅行を楽しむ人は一定数存在します。ただ、日本と比べるとミャンマーの治安は決してよくないことは事前に知っておくべきでしょう。

イギリスのエコノミスト誌が発表した世界の治安ランキングによると、ミャンマーは第142位です。日本は6位にランクインしていることからもわかるように、日本とミャンマーとでは治安にかなりの差があると言えるでしょう。

一部地域には不要不急の渡航中止や渡航中止勧告も

Soldier Uniform Army - Free photo on Pixabay (757783)

外務省の海外安全ホームページによると、ミャンマーのほとんどの地域には「十分注意」が必要な危険度「レベル1」が設定されています。危険度レベル1の地域ならば、事前にしっかりと治安情報をリサーチして自衛策を講じていれば、十分に観光を楽しめることでしょう。

しかし、ミャンマー北部には要注意です。ラカイン州マウンドー県やカチン州など、ミャンマーの一部地域には「渡航中止勧告」にあたる危険度レベル3が設定されています。

外務省も「渡航はやめてください」「不測の事態に巻き込まれないように退避」をするよう警告を出しているほどです。

ミャンマーで特に危険とされる地域

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ミャンマーで特に危険な地域として挙げられるのが、南西部に位置するラカイン州近辺です。外務省からは渡航中止勧告が出ており、すでに滞在している日本人に対しては退避を推奨しています。

というのも、多数の死者や避難民を出すほどまでに、ラカイン州ではイスラム教徒と仏教徒の間で激しい衝突がたびたび発生しているからです。また、2017年には武装集団「アラカン・ロヒンギャ救世軍」によって多くの施設が襲撃されるテロ事件が起こり、多数の死傷者が出ています。

ミャンマーで外国人旅行者が巻き込まれやすい犯罪は?

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ここまで見てきたように、武装集団による事件が頻発している地域や難民問題が生じている地域を除けば、ミャンマーの治安はそこまで悪いと言うわけではありません。十二分に自衛策を取れば、観光をすることは可能でしょう。

ミャンマー旅行をする際に必ず事前にリサーチしておきたいのが、どのような種類の犯罪に巻き込まれる可能性があるのかということです。

ここからは、ミャンマーで外国人旅行者が巻き込まれやすい犯罪について詳しく解説していきます。

スリ・置き引き

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外務省の安全情報によると、近年のミャンマーの治安情勢は年々悪化しているとのことです。外国人旅行客が巻き込まれやすい犯罪としてまず挙げられるのが、スリや置き引きです。

人ごみでごった返している中心街や空港・交通機関などでは、目を離したすきにカバンやポケットから財布やスマホを抜き取られるスリ被害が報告されています。

また、道を歩いていたところバイクに乗った人物からカバンをひったくられたというケースもあるので、人ごみの中にいない時でも注意が必要でしょう。

タクシーやガイドによるぼったくり

Taxi Cab Taxicab - Free photo on Pixabay (757788)

旅行中にタクシーやガイドを利用される方も多いことでしょう。ですが、ミャンマーでは外国人を狙ったタクシーやガイドによるぼったくりも頻発しています。

タクシーの料金は基本的にはメーター制ではなく、事前に料金交渉を行うシステムになっているので、それを知らずにタクシーを利用すると法外な値段を請求されることもあり得るでしょう。

また、自衛のためか車内に武器を置いているタクシー運転手も少なくないため、ぼったくられたとしても口論になると身体に危険が及ぶ可能性があるので要注意です。

強盗

Bandit Killer Bit - Free photo on Pixabay (757790)

年々治安が悪化しているミャンマーでは、2010年から2014年のたったの4年で強盗の認知件数は1.8倍にまで増えています。人通りの少ない場所に足を運ぶと強盗に遭うリスクが高くなるので、避けましょう。

また、たとえ宿泊先のホテル内であっても無防備にならず、必ず鍵をかけることが大切です。万が一強盗に遭遇した場合には、抵抗すると攻撃される可能性もあるため、むやみに抵抗したり荷物を奪い返そうとせず、身を守ることに専念しましょう。

性犯罪

Woman Face Bullying - Free image on Pixabay (757791)

女性の方が特に気をつけるべきは、性犯罪です。夜間の一人歩きは絶対に控え、ホテルでは室内に入った瞬間に鍵をかけるようにしましょう。また、女性だけでタクシーに乗車する際にも注意が必要です。

タクシーに乗ろうとしたところ、すでに助手席や後部座席にタクシー運転手の知り合い・家族と称する人が乗車している場合がありますが、それを信じて乗車してしまうと性犯罪に巻き込まれる可能性もあります。

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