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鴬張りの廊下
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御影堂から続く廊下は550mの長さがあり、集会堂・大方丈・小方丈へと繋がっています。この廊下は静かに歩こうとすればするほど大きな音が鳴るように作られており、侵入者が来た事を知らせる警報の役割がありました。
昔は今のような警報システムがなく、警備にも限界があったためこのような工夫がされていました。歩いてみると鶯の鳴き声に似た音が聞こえてきます。また、鶯はホーケキョと鳴くことから「法聞けよ」と聞こえるとも言われています。
ぜひ、実際に歩いてみて鶯の鳴き声を自分の耳で聞いてみたいですよね。
昔は今のような警報システムがなく、警備にも限界があったためこのような工夫がされていました。歩いてみると鶯の鳴き声に似た音が聞こえてきます。また、鶯はホーケキョと鳴くことから「法聞けよ」と聞こえるとも言われています。
ぜひ、実際に歩いてみて鶯の鳴き声を自分の耳で聞いてみたいですよね。
白木の棺
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三門の楼上には2つの棺が安置されています。この中には五味金右衛門とその妻の木像が納められています。五味金右衛門は将軍家から命じられて三門の造営を担った人物であり、大工の棟梁をしていました。
しかし三門を造り終えると予算を大幅に超過していることが明らかになり、責任を取るために自刃したと言われています。棺を今でも置いておくことで夫婦の菩提を弔っています。
特に気にせず門をくぐる人も多いですが、この話を知っていれば、三門をくぐる際も感慨深くなるでしょう。
しかし三門を造り終えると予算を大幅に超過していることが明らかになり、責任を取るために自刃したと言われています。棺を今でも置いておくことで夫婦の菩提を弔っています。
特に気にせず門をくぐる人も多いですが、この話を知っていれば、三門をくぐる際も感慨深くなるでしょう。
忘れ傘
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御影堂の軒裏には骨だけとなった傘が置かれています。ここに傘が置かれているのは2つの説があり、1つは大工であった左甚五郎が魔除けのためにわざと置いていったとするものです。
もうひとつは、御影堂が建てられる際にこの辺りに住んでいた白狐が霊巌上人に新しい住処をお願いし、そのお礼に傘を置いていったとする説です。
どちらが正しいかは分かっていませんが、今まで何度か火事が原因で焼失してしまった知恩院では、傘は雨を連想させるため縁起がいいとして今も置かれたままになっています。
もうひとつは、御影堂が建てられる際にこの辺りに住んでいた白狐が霊巌上人に新しい住処をお願いし、そのお礼に傘を置いていったとする説です。
どちらが正しいかは分かっていませんが、今まで何度か火事が原因で焼失してしまった知恩院では、傘は雨を連想させるため縁起がいいとして今も置かれたままになっています。
抜け雀
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大方丈の菊の間には狩野信政が描いたもので、紅白の菊の花の上には数羽の雀が描かれていました。しかし、あまりの上手さに雀は生命を受けて飛び立ってしまったと言われています。
今でも大方丈の襖絵は見ることができますが、残念ながら雀の姿は見ることができません。狩野信政の絵の精巧さを表した伝説でもあります。
雀が居なくても襖絵が美しいことには変わりないので、ぜひじっくりと細部まで観察してみてください。そして雀がいた時代の襖絵を想像してみるのもおもしろいです。
今でも大方丈の襖絵は見ることができますが、残念ながら雀の姿は見ることができません。狩野信政の絵の精巧さを表した伝説でもあります。
雀が居なくても襖絵が美しいことには変わりないので、ぜひじっくりと細部まで観察してみてください。そして雀がいた時代の襖絵を想像してみるのもおもしろいです。
三方正面真向の猫
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境内には他にも狩野信政が描いた絵が残されています。方丈の廊下の杉戸には、猫の絵が描かれています。絵が上手いのはもちろんなのですが、どの方向から見ても猫が正面を向いているように見えることから七不思議とされています。
その猫の下には子猫が描かれており、親子愛を感じられる作品でもあります。この慈悲の心は仏教に通じるところがあり、訪れた人を温かく見守ってくれていることを表しているようです。
見ただけで心が優しくなること間違いなしのおすすめの絵です。
その猫の下には子猫が描かれており、親子愛を感じられる作品でもあります。この慈悲の心は仏教に通じるところがあり、訪れた人を温かく見守ってくれていることを表しているようです。
見ただけで心が優しくなること間違いなしのおすすめの絵です。
大杓子
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大方丈の入り口で天井を見上げると、大きな杓子が梁の部分に置かれているのを見ることができます。これが知恩院の七不思議のひとつ、「大杓子」です。
杓子の長さはおよそ2.5mで、重さは30kgにもなります。これほど大きく重ければ、男性1人で持ち上げるのも精一杯という感じでしょう。
この大杓子は、三好清海入道が大坂夏の陣でこれを武器に暴れまわったという伝説や、兵士にご飯をあげるために用いた(すくった)という伝説が残されています。
浄土宗では全ての人を救うため、「すくう」繋がりで知恩院へと納められました。
杓子の長さはおよそ2.5mで、重さは30kgにもなります。これほど大きく重ければ、男性1人で持ち上げるのも精一杯という感じでしょう。
この大杓子は、三好清海入道が大坂夏の陣でこれを武器に暴れまわったという伝説や、兵士にご飯をあげるために用いた(すくった)という伝説が残されています。
浄土宗では全ての人を救うため、「すくう」繋がりで知恩院へと納められました。
瓜生石
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黒門への登り口には、大きな石が柵に囲まれています。これが「瓜生石」と呼ばれるもので、知恩院が建てられるずっと昔からあるもののようです。
この石にはとても不思議なパワーがあるとされ、誰も種を植えなかったのに自然と瓜が実ったという伝説や、八坂神社に祀られている牛頭天王がこの石の上に降臨したら瓜が生えたという伝説、更にこの石の下には二条城へと続く秘密の道が隠されているなどの話があります。
どれを信じるかは訪れる人次第ですが、とても歴史が深い石であり、パワーがいただけるかもしれません。
この石にはとても不思議なパワーがあるとされ、誰も種を植えなかったのに自然と瓜が実ったという伝説や、八坂神社に祀られている牛頭天王がこの石の上に降臨したら瓜が生えたという伝説、更にこの石の下には二条城へと続く秘密の道が隠されているなどの話があります。
どれを信じるかは訪れる人次第ですが、とても歴史が深い石であり、パワーがいただけるかもしれません。
秋に楽しめるライトアップ
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知恩院では、毎年11月に夜の特別拝観が行われます。2019年は11月1日から1ヶ月に渡って行われ、期間中は三門下周辺・友禅苑・女坂・国宝御影堂・宝佛殿・方丈庭園の9カ所のライトアップが行われました。
特に方丈庭園は9年ぶりのライトアップとあって多くの人が訪れました。赤や黄色に染まった木々と知恩院がライトアップされる姿はとても美しく、普段見る景色とは異なります。
お坊さんの話や木魚念仏体験ができるイベントも期間中は開催されているので、とてもおすすめです。
特に方丈庭園は9年ぶりのライトアップとあって多くの人が訪れました。赤や黄色に染まった木々と知恩院がライトアップされる姿はとても美しく、普段見る景色とは異なります。
お坊さんの話や木魚念仏体験ができるイベントも期間中は開催されているので、とてもおすすめです。
知恩院の口コミ
via pixabay.com
知恩院は見どころがたくさんあったり、七不思議とされている伝説が多いことから訪れるだけでも十分楽しめる場所です。庭園もあって癒されるので、京都散策のひと休みとして訪れるのもいいでしょう。
ここでは、知恩院を訪れた人の口コミを紹介します。
ここでは、知恩院を訪れた人の口コミを紹介します。
不思議と優しくなれる
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これまで何度も知恩院を訪れています。以前は更年期の影響もあり、すぐにイライラしてしまい、家族に八つ当たりしてしまうこともありました。しかし、知恩院を訪れると、不思議と心が落ち着き、家に帰ってからも家族に優しく接することができるようになりました。
たまたまかと思っていたのですが、困ったら心を鎮めるために知恩院に訪れることをしていると、全ての人に幸せになったほしいという慈悲の心が芽生えてきたのです。
おかげで周りにあたることはなくなり、子供や孫からも笑顔が増えたと言ってもらえることが多くなりました。自分自身もイライラして日常を過ごさなくなり、以前よりも生きやすくなったと感じています。(52歳・女性)
たまたまかと思っていたのですが、困ったら心を鎮めるために知恩院に訪れることをしていると、全ての人に幸せになったほしいという慈悲の心が芽生えてきたのです。
おかげで周りにあたることはなくなり、子供や孫からも笑顔が増えたと言ってもらえることが多くなりました。自分自身もイライラして日常を過ごさなくなり、以前よりも生きやすくなったと感じています。(52歳・女性)
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