2020年1月31日 更新

岐阜弁がかわいいと評判に?岐阜の方言の特徴や告白例文を紹介!

岐阜弁と聞いて「君の名は」が思い浮かぶ人も多いことでしょう。実際、「君の名は」で岐阜弁に注目が集まり、可愛いと話題になりました。今回は具体的に岐阜弁とはどのような方言なのか、よく使われるものや特徴的なものを挙げながら紹介します。

岐阜弁の特徴や意味を徹底解説!

【岐阜弁講座】これが岐阜の方言やお!方言女子がレクチャー「語尾はこうやってかわるよ!」Part1【あむちゃん!】

「岐阜弁の特徴は?」と聞かれてすぐに答えられる人は岐阜県民以外ほとんどいないでしょう。そもそも岐阜ってどこにあるの?と疑問に思う人もいるかもしれません。

岐阜弁は知れば知るほど奥深い方言であり、イントネーションだけでなく、よく見てみると多くの特徴を持ったユニークな放言です。

今回は、「岐阜弁の語尾」や「特徴的な岐阜弁の単語」、「意味が通りにくい例文」、「岐阜弁での告白」に分けて紹介していきます。

映画「君の名は」で岐阜弁がかわいいと評判

今でも人気スポット!映画『君の名は。』聖地巡礼の旅【岐阜県飛騨市】

新海誠の6作目となる劇場版アニメーション映画「君の名は」は2016年に公開され、全国300館以上の映画館で放映される大ヒットを記録しました。

日本のみならず、「You name」という名前で世界的に公開され、これまで不動の1位だった「千と千尋の神隠しを抜いて世界興行収入の日本映画・日本アニメで1位に輝きました。

主人公である立花瀧は東京に住んでいましたが、寝ている間に岐阜県の山奥にある糸守町の宮水三葉と入れ替わってしまいます。

舞台の中心が岐阜県であることから頻繁に岐阜弁が話されており、岐阜弁が可愛いと話題になりました。

岐阜弁の基本【語尾】

【検定】岐阜弁検定!『岐阜弁と標準語のイントネーションの違い』

普段の会話で岐阜弁の特徴を感じることはそう多くありません。しかし語尾に特徴が出やすいため、語尾を知っておくだけで「この人岐阜出身だ!」と分かるようになります。

そこから話が広がり、交友関係が広がったり話しかけるきっかけとなったりするでしょう。では、どのような語尾が岐阜弁にあたるのでしょうか。

〜やお

岐阜弁は名古屋弁や関西弁の影響を受けており、岐阜でしか用いらていない独特な単語はそれほど多くありません。そのため、関西出身や名古屋出身と間違われることも多いです。

しかし、語尾に「〜やお」と付ける人は岐阜出身だと判別することができます。標準語でいうと「〜だよ」という意味で、「〜やおね」と使う場合もあります。

音の響きが可愛いため、岐阜弁が可愛い!と言われるのはこの「〜やお」の影響が強いです。

〜やし

〜やしは標準語で「〜だし」という意味です。接続詞としても使えますが、語尾につけることで標準語に比べて文の終わりをマイルドにしてくれます。

「〜やし」はネガティブな内容を伝える際にもよく用いられており、「あの子のこと嫌いやし」のように使えます。「あの子のこと嫌いだから」と言われるよりも、少し優しい印象を受けるのではないでしょうか。

〜先ほど紹介した「〜やお」と混同する人が多いので意味の違いに気をつけましょう。

〜やて

「〜やて」は「〜だから」という意味で使われ、語尾に付けます。やお、やしと同様にマイルドにしてくれるため、可愛いと言われることが多い語尾の1つです。

関西弁でも「〜やて」を用いることが多いため、岐阜弁を話していると似非関西弁を話していると言われることが多いですが、岐阜弁が関西弁の特徴と似ている部分があるためです。

「やっぱ岐阜やて!」という本が発売され、「〜やお」と同じくらいの知名度になりました。

特徴的な岐阜弁一覧

みんなわかる?岐阜弁講座!!

もちろん、岐阜弁の中には他の県民には伝わらない単語も存在します。岐阜県民は当たり前のように使っているため、中にはそれが岐阜弁だと気づかずに話していることも少なくありません。

ここでは特徴的な岐阜弁をまとめてみました。その使い方や意味を交えながら紹介していきます。

たわけ

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たわけは岐阜弁で「馬鹿」に近いニュアンスの言葉です。しかし、馬鹿よりも言葉としては重く、本当に怒っている時や心底嫌な気分になることを言われた際に使います。

「このたわけ!」と言われたら、「この馬鹿者が!」と言われており、何かあなたが怒らせるようなことをした・言ったのでしょう。冗談でたわけを使う人はいないので、この言葉を言われたら素直に謝りましょう。

岐阜県民と仲良くなっても、できれば一生聞きたくない言葉でもあります。

あかすか

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あかすかは「良いわけないだろう、ダメです」という意味です。岐阜県内だけでなく、愛知の人も同じ意味で使っている地域があります。東海地方は微妙な差はあるものの、共通する単語が多く見られます。

「そんなことあかすか」(そんなこといけません、そんなこと良いわけないでしょう)のように使われ、小さな子供を叱るときにも使われます。

「あかすか」という言葉が使われたら何かしら注意受けているということなので、何がダメだったのか鑑みてみましょう。

あじない

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あじないは「まずい」を意味する岐阜弁です。「味がしない、味気がない」から「あじない」へと変化し、岐阜ではまずいという意味で使われるようになりました。

「これあじない!」と言われると、調味料が足りなかったのかな…味付けが薄かったのかな…と思うかもしれませんが、「美味しくない」ということを言っているので少しニュアンスが異なります。

とは言っても、よほど親しい仲でなければ直接「あじない」と手料理に対して言われることはありません。

あんばよー

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あんばよーは「具合良く、ちょうどよく」という意味の岐阜弁です。「塩梅よく」という言葉が訛って「あんばよー」が使われるようになりました。

年齢が上の人の間ではよく使われており、「あんばよーやってちょ」(上手にやってください)という使い方がされます。音の響きがなんとも可愛らしく、耳に残る岐阜弁の1つではないでしょうか。

若者の間では使われなくなってきていますが、年配の人が「あんばよー」と言う場合にはしっかりと伝わります。

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