2020年2月18日 更新

大阪・住吉神社は総本山でパワースポット?ご利益や御朱印情報まとめ!

大阪にある住吉神社は、全国にある住吉神社の総本山として知られています。多くのご利益があり、特に祭りの時期には全国から多くの人が集まります。今回はこの住吉神社について、御朱印の種類や見どころ、ご祭神を含めて詳しく紹介します。

大阪の住吉神社とはどんなところ?

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訪れた事が無くても、大阪の住吉神社の名前は聞いたことがあるという人が多いのではないでしょうか。全国の数ある神社の中でも知名度はトップクラスであり、住吉神社のために大阪に来たという人も少なくありません。

国内だけでなく、海外から参拝に訪れる人も多いのが特徴です。ここでは、住吉神社がどのようなところであるかを紹介いたします。

全国の住吉神社の総本社

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全国に住吉神社は2,300社ほどあります。三大住吉神社といえば、大阪の住吉神社のほかには、山口県下関市と福岡県の博多にある住吉神社が挙げられます。

全国にある住吉神社の総本山とされるのが、この大阪府大阪市住吉区にある住吉神社です。昔から摂津国の中でも由緒正しく、多くの人から信仰を集めているとして「一之宮」の社格が付けられました。

昭和21年までは官幣大社でした。現在は神社本庁が定める別表神社となっています。

本殿4棟は国宝

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本殿は第一本宮から第四本宮まで4棟あります。その建物すべてが1810年に作られた「住吉造」であり、現存する神社建築としては最も古い建築様式の1つであると言われています。昭和28年には国宝建造物に指定されました。

住吉造とは、屋根は檜皮葺でできた切妻造り、屋根の両側は正面を向いているのが特徴です。内部に回廊はなく、前後2つに部屋が分かれています。住吉神社は丹と白と黒の色を中心にしており、黄金の金具が一層映えます。

また、本殿は全て大阪湾の方を向くように西向きで、第一本宮から第三本宮までは直列、第四本宮は第三本宮と並列した配置でこれも全国的に珍しいものです。

重要文化財もある

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本殿4棟は国宝に指定されていますが、その他にも住吉神社には多くの重要文化財に指定されている建物があります。まず、1974年に南門・東楽所・西楽所・石舞台が、2010年に新たに9棟が重要文化財となりました。

更に住吉大社摂社大海神社本殿や木造の舞楽面、太刀、住吉神代記も後世に歴史を残すものとして重要文化財に指定されています。

また、国の指定になっているものは建造物だけでなく、御田植祭は重要無形民俗文化財になっています。

大阪の住吉神社でお祭りがある?

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住吉神社では、1年を通して多くの祭りが開催されています。その中でも大切とされている祭りが3つあります。1つ目は「御田植神事」です。6月14日に開催され、五穀豊穣を祈るものです。

2つ目は「住吉祭」です。7月30日から8月1日にかけて行われ、大阪中をお清めする意味合いを持ちます。海の日に「神輿洗神事」が行われ、神輿に海水を注いで清めます。7月30日に「宵宮祭」、31日に「夏越祓神事・例大祭」、そして8月1日に「神輿渡御」があります。

3つ目は中秋日にある「観月祭」です。名月に照らされた反橋の上では神職が入選作品の和歌を披講し、住吉踊・舞楽が奉納される行事です。美しく幻想的な光景が間近で見られます。

大阪の住吉神社の祭神

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住吉神社には第一本宮から第四本宮まで本殿がありますが、そのご祭神はそれぞれ違います。ここでは、それぞれのご祭神がどのような神なのかを紹介します。

ご祭神を知ることで、住吉神社を訪れた際、よりパワーが感じられることでしょう。

第一本宮:底筒男命

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第一本宮に祀られているご祭神は「底筒男命」です。底筒男命は住吉三神の1柱で、「海運」の神と言われています。古事記や日本書紀にも登場し、神功皇后の朝鮮征伐を導いたとされる歴史深い神様です。

底筒男命はイザナギが黄泉の国から帰ってきた際、穢を落とすために禊を行いました。その禊というのは、体ごと海に飛び込むというものです。禊を行った際、海の底から生まれたのが底筒男命としています。

底は海の底、筒は星(海運の象徴)を表しています。

第二本宮:中筒男命

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第二本宮に祀られている住吉三神の1柱は「中筒男命」です。住吉三神は3人の神が1セットとして考えられるため、中筒男命も底筒男命と同じく海運の神様として知られています。

底筒男命と生まれた歴史はほとんど同じですが、底筒男命が海の底から生まれた神様であるのに対し、中筒男命は海の中ほどから生まれた神様であるとされています。禊そのものの神と称されることもあります。

中筒男命をご祭神としている神社は、他にも郡津神社・星田神社・神津神社などがあります。

第三本宮:表筒男命

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第三本宮で祀られているのは、住吉三神の最後の1柱「表筒男命」です。古事記では上筒之男命、日本書紀では表筒男命と記されています。

表筒男命は、イザナギが穢れを落とす際、海の底や中ほどで穢れを落とした後、最後に潮の上に浮かんで身を洗っている最中に生まれた神様であるとされています。磐土命という別名も持っています。

住吉神社の他に表筒男命をご祭神としている神社は、郡津神社・星田神社・神津神社が挙げられます。

第四本宮:神功皇后

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住吉神社では、住吉三神に加えて神功皇后をご祭神としており、第四本宮に祀られています。神功皇后は第14代天皇の仲哀天皇の皇后です。明治時代までは初の女帝という記録がありましたが、大正時代からは歴代天皇から外されました。

日本書紀によれば、神功皇后は大和朝廷に反抗する部族が出た際、住吉三神から「金銀財宝に満ちた新羅を攻めよ。我ら三神を祀れば新羅も熊襲も平伏する」と神のお告げを聞きました。これによって三韓征伐を成功させました。

住吉神社では、神功皇后が住吉大神のご加護によって国政で大きな成功を収めた事から御鎮祭としました。

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